和空法隆寺の語り部ツアーはあっという間の楽しい2時間!

法隆寺語り部ツアーアイキャッチ
えつ

こんにちは。先日、法隆寺を観光してきた管理人「えつ」です。
和空法隆寺わくうほうりゅうじ」という門前宿の語り部ツアーに参加しました。
2時間たっぷりかけて法隆寺の中を案内してくれる楽しいツアー。
その一部をご紹介します。きっとあなたも語り部ツアーに参加したくなる!?

前回書いた、「和空法隆寺のオススメ記事」はこちらから。
あわせて是非お読みください。

和空法隆寺アイキャッチ

1.南大門と中大門

朝から猛暑の気配。
今から2時間たっぷり…って…ついて行かれるんなぁ…
なんて思っていましたが「語り部」の豊川さんに会ってすぐに不安は解消。

参議院の「蓮舫議員」を彷彿とさせるような?(笑)
元気で歯切れよく、頼りがいのある女性が登場。

えつ

もち、トークもめっちゃ、おもろいねん。
わあぃ、楽しみやわぁ!

参道沿いの宿を出るとあっという間に法隆寺の玄関口「南大門なんだいもん」へ到着。

ここで早くも不思議ポイント。

門の階段下にある、ぺらっとした魚の形をした石。「鯛石たいいし」です。
写真の斜線部分が「鯛石」なんですが…
だいぶすり切れていて…魚には見えにくい感じ。

法隆寺の鯛石

かつて大和川が氾濫し、あふれた水がこの階段の下でピタリと止まり、
水害を逃れた法隆寺。
そこには鯛が一匹いた…らしい…?

なすのごとく

あれ?鯛って海水にいるんじゃ?

えつ

ああ、そんな細かいことはどうでもよろし。
伝説なんやから。

教えてもらわなかったら、あっさりスルーしちゃいそうな「鯛石」でした。
この石は水難よけのお守りにされているそうなので
南大門を通る時は、この「鯛石」を踏んで入りましょう。

法隆寺中門

南大門からしばらく歩くと「中門ちゅうもん」が現れます。

この中門前にも「不思議スポット」が出現。
手水舎の向かい側に「伏蔵ふくぞう」という、この注連縄しめなわエリア。
伏蔵の謎について語る豊川さん。

法隆寺中門前の伏蔵

「法隆寺がピンチになった時に開けるべし」というミステリーな伝言と共に
ここにお宝が眠っているらしいです。
(まだ開けたことはないんだとか)

伏蔵はこの場所を含めて境内に3か所あるそうですよ。

2.西院伽藍(五重塔と金堂)

現在は中門を通らず、迂回して境内に入ります。
参拝券もこの辺りで購入しました。

一般参拝券(1500円)で3つのエリアに入場できます。
西院伽藍さいいんがらん」「大宝蔵院だいほうぞういん」「東院伽藍とういんがらん
それぞれの入り口でチケットをチェックするので、しまい込まない方がいいかも。

まずは「西院伽藍」へ。
かの有名な「五重塔ごじゅうのとう金堂こんどう」「大講堂」があるメインエリアです。

法隆寺は一度消失したため、現在の法隆寺は二代目ですが
それでも現存する世界最古の木造建築群だそうです。

大講堂から撮った1枚。美しい風景ですよねぇ。

法隆寺大講堂から見た景色

ここではご本尊「薬師如来像やくしにょらいぞう」を始め、多くの仏像に
出会えます。まさに見どころ聴きどころでいっぱい。
語り部、豊川さんのトークにもいよいよ熱が入ります。

薬師如来像
薬師如来像 出典:Wikipedia

五重塔にも数々のナゾ話があるようで…
塔のてっぺんの「相輪」にささっているナゾの鎌…
仏舎利は本当に収められているのか…!?…興味はつきませんねぇ。

五重塔相輪の鎌
礼拝石


語り切れない話題はまだまだあり、2時間どころか10時間は語れるそうです。
まさに「法隆寺愛」の権化!?

堂内が暗いため、表情をハッキリとは見られないのですが
法隆寺の仏像、皆さま楚々としていらっしゃる印象。
面長なお顔に謎のほほえみ…が特徴ですね。

旅の後で復習するのにこんな本もいいですよ。

3.謎の「隅鬼すみおに」?

実は五重塔で面白いキャラクター?を発見。

前日に参拝した「唐招提寺とうしょうだいじ」でも気になっていた「隅鬼すみおに」です。

唐招提寺ではぼんやりとしか見られませんでしたが
法隆寺では鬼の表情もけっこうハッキリ見えました。

隅鬼の写真

こんなふうに体を張って屋根の軒下を支えています。
頭と肩に梁がめり込んでて必死の形相。(笑)

えつ

めっちゃ、かわいいと思うねんけど~。
遊び心のある仏師が作ったんかなぁ。


一番下の屋根の四隅にいることがわかりました。
金堂の屋根下には龍や他の動物も。
…魔除けの意味があるんでしょうか。

法隆寺隅鬼の位置

唐招提寺では「隅鬼すみおに」と呼んでいましたが、法隆寺でも
同じネーミングなんでしょうか…
今度、豊川さんに聞いてみなくちゃ。

4.東院伽藍の夢殿へ

ここで東大門を出て、夢殿のある「東院伽藍とういんがらん」へ。
この道は外からの車がけっこう通りますから要注意です。
中宮寺ちゅうぐうじ」もすぐ近くにあります。

法隆寺境内②
法隆寺夢殿

夢殿の本尊として有名な「救世観音菩薩ぐぜかんのんぼさつ」は秘仏なので
春と秋の特別な期間にしかお目にかかれません。
現存する日本最古の木彫像だそうです。

夢殿の前で語り部の豊川さんのツアーは終了。
本当に楽しくてあっという間の2時間でした。
各自まだ見ていないエリアを見ながら帰ります。

中宮寺~大宝蔵院~「聖霊院しょうりょういん」…と周って帰りました。

法隆寺境内図①

「聖霊院」でご朱印をいただきました。
「十七条憲法」の第一条「以和為貴」~和を以て貴しとなす
わをもってとうとしとなすと書いていただきました。

次回は、第二条の文言「篤く三寶を敬えあつくさんぽうをうやまえ
をリクエストできる…らしいです。(笑)

法隆寺御朱印

トータルで3時間はたっぷりと拝観しました。
次の予定を入れていたので最後が駆け足気味になってしまい、ちょっと残念。
またゆっくり来られる時を楽しみに。

5.まとめ

和空法隆寺」の語り部ツアーの様子を一部、ご紹介しました。

案内してもらうとこんなにも印象が変わるものなんですね。
自分で予習して来ても…こんなに楽しくは見て歩けないでしょう。

語り部ツアーのおかげで、さらにまた色々と知りたくなりました。

京都とはまた違った、のんびりとした風情のある奈良。
旅する機会があったら是非また法隆寺を訪れたいです。

公式ホームページはこちら→ 法隆寺

拝観時間午前8時~午後5時 2/22~11/3
午前8時~午後4時半 11/4~2/21
    拝観料     一般1,500円 / 小学生750円

奈良を愛した写真家、「入江泰吉いりえたいきち」さんの写真集「法隆寺」
すばらしい作品がいっぱい。「和空法隆寺」のラウンジにも置いてありました。
奈良の旅の参考に。

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