前回書いた、「和空法隆寺のオススメ記事」はこちらから。
あわせて是非お読みください。
1.南大門と中大門
朝から猛暑の気配。
今から2時間たっぷり…って…ついて行かれるんなぁ…
なんて思っていましたが「語り部」の豊川さんに会ってすぐに不安は解消。
参議院の「蓮舫議員」を彷彿とさせるような?(笑)
元気で歯切れよく、頼りがいのある女性が登場。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/c3eb9befb6e35cb6d5ac8a61f19432d7-e1628850312568.png)
もち、トークもめっちゃ、おもろいねん。
わあぃ、楽しみやわぁ!
参道沿いの宿を出るとあっという間に法隆寺の玄関口「南大門なんだいもん」へ到着。
ここで早くも不思議ポイント。
門の階段下にある、ぺらっとした魚の形をした石。「鯛石たいいし」です。
写真の斜線部分が「鯛石」なんですが…
だいぶすり切れていて…魚には見えにくい感じ。
![法隆寺の鯛石](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/c9ee55f899d6714cf76c8e6689d0a429.png)
かつて大和川が氾濫し、あふれた水がこの階段の下でピタリと止まり、
水害を逃れた法隆寺。
そこには鯛が一匹いた…らしい…?
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/e1185619dd877460472ee62a4ae25cff-e1628659824379.png)
あれ?鯛って海水にいるんじゃ?
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/c9c138d40deb3683b56d9056a2976937-e1628852616654.png)
ああ、そんな細かいことはどうでもよろし。
伝説なんやから。
教えてもらわなかったら、あっさりスルーしちゃいそうな「鯛石」でした。
この石は水難よけのお守りにされているそうなので
南大門を通る時は、この「鯛石」を踏んで入りましょう。
![法隆寺中門](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/dd4dead784aedd820e0b735e9f7a77da.png)
南大門からしばらく歩くと「中門ちゅうもん」が現れます。
この中門前にも「不思議スポット」が出現。
手水舎の向かい側に「伏蔵ふくぞう」という、この注連縄しめなわエリア。
伏蔵の謎について語る豊川さん。
![法隆寺中門前の伏蔵](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/a7550891c426a9e73fad5585dd297405.png)
「法隆寺がピンチになった時に開けるべし」というミステリーな伝言と共に
ここにお宝が眠っているらしいです。
(まだ開けたことはないんだとか)
伏蔵はこの場所を含めて境内に3か所あるそうですよ。
2.西院伽藍(五重塔と金堂)
現在は中門を通らず、迂回して境内に入ります。
参拝券もこの辺りで購入しました。
一般参拝券(1500円)で3つのエリアに入場できます。
「西院伽藍さいいんがらん」「大宝蔵院だいほうぞういん」「東院伽藍とういんがらん」
それぞれの入り口でチケットをチェックするので、しまい込まない方がいいかも。
まずは「西院伽藍」へ。
かの有名な「五重塔ごじゅうのとうと金堂こんどう」「大講堂」があるメインエリアです。
法隆寺は一度消失したため、現在の法隆寺は二代目ですが
それでも現存する世界最古の木造建築群だそうです。
大講堂から撮った1枚。美しい風景ですよねぇ。
![法隆寺大講堂から見た景色](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/af35a18a11d43b28640bc61bb6859261.png)
ここではご本尊「薬師如来像やくしにょらいぞう」を始め、多くの仏像に
出会えます。まさに見どころ聴きどころでいっぱい。
語り部、豊川さんのトークにもいよいよ熱が入ります。
![薬師如来像](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/57b8b19d34bfc5e38e8ba2c4e7fccbd3.jpg)
五重塔にも数々のナゾ話があるようで…
塔のてっぺんの「相輪」にささっているナゾの鎌…
仏舎利は本当に収められているのか…!?…興味はつきませんねぇ。
![五重塔相輪の鎌](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/9a4923f37243fef755992c5256eaf96a.png)
![礼拝石](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/0aff0b587ab1c45daa672e5a586b74ad.png)
語り切れない話題はまだまだあり、2時間どころか10時間は語れるそうです。
まさに「法隆寺愛」の権化!?
堂内が暗いため、表情をハッキリとは見られないのですが
法隆寺の仏像、皆さま楚々としていらっしゃる印象。
面長なお顔に謎のほほえみ…が特徴ですね。
旅の後で復習するのにこんな本もいいですよ。
3.謎の「隅鬼すみおに」?
実は五重塔で面白いキャラクター?を発見。
前日に参拝した「唐招提寺とうしょうだいじ」でも気になっていた「隅鬼すみおに」です。
唐招提寺ではぼんやりとしか見られませんでしたが
法隆寺では鬼の表情もけっこうハッキリ見えました。
![隅鬼の写真](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/8b2f84ca4a82e85a4bd4cd615bed7b62.png)
こんなふうに体を張って屋根の軒下を支えています。
頭と肩に梁がめり込んでて必死の形相。(笑)
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/22fb17e43b0094fce04ebed529651819-e1628852852691.png)
めっちゃ、かわいいと思うねんけど~。
遊び心のある仏師が作ったんかなぁ。
一番下の屋根の四隅にいることがわかりました。
金堂の屋根下には龍や他の動物も。
…魔除けの意味があるんでしょうか。
![法隆寺隅鬼の位置](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/c82486aaab335cc3958cf63bfba4be6f.png)
唐招提寺では「隅鬼すみおに」と呼んでいましたが、法隆寺でも
同じネーミングなんでしょうか…
今度、豊川さんに聞いてみなくちゃ。
4.東院伽藍の夢殿へ
ここで東大門を出て、夢殿のある「東院伽藍とういんがらん」へ。
この道は外からの車がけっこう通りますから要注意です。
「中宮寺ちゅうぐうじ」もすぐ近くにあります。
![法隆寺境内②](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/eba42f0d31dc74dab064477c42928329.png)
![法隆寺夢殿](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/a4e92752a1f86f32ec573c2aaebc3813.png)
夢殿の本尊として有名な「救世観音菩薩ぐぜかんのんぼさつ」は秘仏なので
春と秋の特別な期間にしかお目にかかれません。
現存する日本最古の木彫像だそうです。
夢殿の前で語り部の豊川さんのツアーは終了。
本当に楽しくてあっという間の2時間でした。
各自まだ見ていないエリアを見ながら帰ります。
中宮寺~大宝蔵院~「聖霊院しょうりょういん」…と周って帰りました。
![法隆寺境内図①](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/437a6016ed8f25811ba62e4b0dae73e2.png)
「聖霊院」でご朱印をいただきました。
「十七条憲法」の第一条「以和為貴」~和を以て貴しとなす~
わをもってとうとしとなすと書いていただきました。
次回は、第二条の文言「篤く三寶を敬えあつくさんぽうをうやまえ」
をリクエストできる…らしいです。(笑)
![法隆寺御朱印](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/08/ebb4f9a742176ccf7833ef9ecc5a4cdc.png)
トータルで3時間はたっぷりと拝観しました。
次の予定を入れていたので最後が駆け足気味になってしまい、ちょっと残念。
またゆっくり来られる時を楽しみに。
5.まとめ
「和空法隆寺」の語り部ツアーの様子を一部、ご紹介しました。
案内してもらうとこんなにも印象が変わるものなんですね。
自分で予習して来ても…こんなに楽しくは見て歩けないでしょう。
語り部ツアーのおかげで、さらにまた色々と知りたくなりました。
京都とはまた違った、のんびりとした風情のある奈良。
旅する機会があったら是非また法隆寺を訪れたいです。
公式ホームページはこちら→ 法隆寺
拝観時間 | 午前8時~午後5時 2/22~11/3 午前8時~午後4時半 11/4~2/21 |
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奈良を愛した写真家、「入江泰吉いりえたいきち」さんの写真集「法隆寺」も
すばらしい作品がいっぱい。「和空法隆寺」のラウンジにも置いてありました。
奈良の旅の参考に。
こんにちは。先日、法隆寺を観光してきた管理人「えつ」です。
「和空法隆寺わくうほうりゅうじ」という門前宿の語り部ツアーに参加しました。
2時間たっぷりかけて法隆寺の中を案内してくれる楽しいツアー。
その一部をご紹介します。きっとあなたも語り部ツアーに参加したくなる!?