奈良ならではの奈良ごはん

奈良ごはんアイキャッチ
えつ

こんにちは。この夏、奈良を旅してきた管理人の「えつ」です。
今回は旅で味わった「奈良ならでは」の食べ物をご紹介しますよ。
奈良ってどこかほっこりする町なんですが、食べるものもそうかも。
じんわり癒されるおいしい奈良ごはんを見て行ってくださ~い。

1.奈良がルーツの食べ物?

奈良と言えば、一番古い都があった場所。
当然、京の都「平安京(794年~)」よりも古いわけで…

「○○発祥の地」「○○のルーツ」はここ(奈良)だ!」といったものが
多く存在しています。
ちょっと「奈良市」のホームページから引用してみましょう。

「奈良は日本の食文化発祥の地です」
大和は国のまほろばと言われ、日本の食文化の発祥の地です。
茶、うどん、清酒、まんじゅう、豆腐などは奈良にルーツを持つ食材で
これらは日本の食生活に欠かせないものです。

奈良市HP「奈良の食・地産地消」より
なすのごとく

そんなにたくさんルーツがあるんだ。
奈良漬ならづけ」くらいしか思い浮かばなかった~。

私もこんなにあるとは知りませんでしたが、「清酒」のルーツが奈良であることは
以前、金沢市の酒蔵「福光屋ふくみつや」さんを見学して知りました。

日本最古の神社として有名な奈良の「大神神社おおみわじんじゃ」には
酒造りの神様がまつられています。

毎年11月には新酒醸造の安全を祈るお祭りがあり、全国の酒造家や杜氏、
酒蔵関係者が参列するそうです。
この時に御幣と杉玉を授与していただき、それぞれ店先にかかげます。

そうそう、福光屋さんの酒蔵にもこの「杉玉」がありました。
金沢の福光屋さんを見学した時の記事もよろしければお読みください。

福光屋アイキャッチ

2.柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺

「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
正岡子規の有名な句の通り、奈良は柿の名産地。
「柿」を使った名物が多くあります。

その筆頭が「柿の葉寿司かきのはずし」ですよね。
和歌山でも多く見かけますが、とにかく奈良では有名。
柿の葉にくるまれた四角いお寿司です。

柿の葉寿司と三輪そうめん

法隆寺の参拝後、参道沿いの「平宗ひらそう」さんでいただきました。
柿の葉寿司や棒寿司で有名なお店です。

三輪そうめんみわそうめん」もついてくるセットを注文しました。
三輪そうめんは歯ごたえがあって、おいしいですね。
さらっとした食感でした。

先ほどの「大神神社おおみわじんじゃ」は、三輪そうめんとの関わりも深く、
毎年2月に「卜定祭ぼくじょうさい」という「そうめん占い」の行事があるそうです。

柿の葉寿司は鮭とサバがポピュラーですが、鯛やアナゴ、エビを使うお店も。
ごはんの甘味と魚の塩気が…おいし過ぎてパクパク食べちゃいますね。

柿の葉寿司を食べる

こうなったらデザートも…柿を食べちゃおう!

柿シロップがたっぷりかかった「かきごおり」…
柿氷」をいただきました。

柿のかき氷

小皿の干し柿も添えられ、堂々の登場。
とにかく柿のうま味たっぷりな濃厚シロップがおいしい!
氷の上にもたっぷりかかっているんですが、中にもしっかり。

平宗の柿氷の中
えつ

柿の葉寿司も柿氷もおいしかったなぁ。
ごちそうさまでした。

柿の葉寿司と柿氷を一度に味わいたい方はぜひ「平宗」さんへ!

3.ホテル日航奈良の朝食ビュッフェ

旅行2日目にお世話になった宿が「ホテル日航奈良」さん。
JR奈良駅西口に直結していて、とにかく便利です。

朝食ビュッフェでは奈良の郷土料理、名産品に力を入れている点が
とても気に入りました。

郷土料理とその由来をイラストつきの三角柱にして各テーブルに。
旅行者には、わかりやすくていいアイディアですね。

ホテル日航奈良の案内

興福寺の粕汁や東大寺の茶粥…
やはりルーツに歴史を感じるメニューが多くあります。

豆乳鍋に柿の葉寿司、三輪そうめん、奈良漬などなど…
こんなにあるんですね、奈良ごはん。

トレーを持ってウロウロしていると、気合の入った女性の声が聞こえてきました。

「はいっ!皆さん、奈良の郷土料理『しきしき』はこちらです!」
「皆さん、是非とも奈良の『しきしき』を食べて行ってくださいね~。」

なすのごとく

なんか旅館みたいでいいなぁ。
「しきしき」は初めて聞く名前だ。よし食べよう!

さて「しきしき」の正体は…!?
小麦粉を水で溶いて薄焼きにしています。
薄い生地のクレープをかりっと焼いた感じでした。

しきしきのイラスト

何でも好きなものを巻いて食べます。
私は野菜やフルーツを巻いて何枚か食べてみました。
うん、まさに和風クレープ!

おかずを巻いてもいいし、甘いものを包めばスイーツにもなります。
「まきまき」じゃなくて「しきしき」なので(笑)下の写真のように
二つ折りではさんで食べるのがルーツだったのかもしれませんね。

奈良のしきしき
出典:農林水産省「うちの郷土料理」


「興福寺の粕汁」も朝のパワーチャージにはうってつけです。
節分行事の際、関係者にふるまわれるという興福寺の粕汁。
興福寺監修のもと再現され、朝食ビュッフェの一品に登場。

日航ホテル朝ビュッフェの粕汁

材料に白みそと酒粕を使っているので、まろやかな味。
野菜類やこんにゃくもたっぷり入った粕汁です。
朝からしっかり「腸活」しちゃいました。

えつ

冬はもちろん体が温まるけど、夏の暑さでバテ気味の体にも
効果ありだと思うなぁ。

上の粕汁の写真は(株)読売奈良ライフさんから使用許可をいただきました。
奈良の情報メディア Yomikko(よみっこ)とNarakko!(ならっこ)
どちらも奈良旅行で役立つ情報が満載です。旅行の際にはぜひ、ご参考に!

4.次回は行きたい「天極堂」

他にも食べたかった奈良グルメはあります。
旅先では、「時間のゆとり」と「お腹のゆとり」が重要で…
このマッチングがうまくいかないと食べたくても食べられないんですよね。

友人のイチオシで行ってみたかったのが東大寺西門跡地にある
吉野本葛 天極堂よしのほんくず てんぎょくどう」さんです。

こちらは葛料理の専門店で、葛菓子や「葛づくし」のコース料理をいただくことができます。

見てください、このぷるんっと柔らかそうな葛もち。
お店では作りたての葛もちに黒蜜ときなこをかけていただきます。

くずもち
出典:農林水産省「うちの郷土料理」
えつ

うわぁ、これは絶対食べたい。
「葛きり」とどっちにするか迷うかも。
とりあえず、葛もちをお取り寄せしてみる…?

5.まとめ

「奈良ならでは」のおいしい「奈良ごはん」をご紹介しました。
柿は奈良の名産なので、押さえたいところですね。

寺社との関係性から生まれた食べ物もたくさんありました。
清酒や三輪そうめん、粕汁もそうです。

えつ

日本の食文化のルーツ、奈良ごはん。
また訪れてゆっくりした時間を味わいたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2件のコメント

ご紹介いただきありがとうございました^^
恥ずかしながら、奈良の「しきしき」ずっと奈良に住んでおりますが、私は知りませんでした。

そうなんですね。「しきしき」は知る人ぞ知る郷土料理なんですね。
もっと奈良を研究したくなりました。コメントをありがとうございました。

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