「延楽梅花堂」の杉田梅を食べてみる

杉田梅を食べるアイキャッチ
えつ

こんにちは。管理人「えつ」です。前回、訪問した杉田梅専門店
延楽梅花堂えんがくばいかどう」の梅干しを食べてみました。
杉田梅の特徴はどこにあるんでしょうか。
実食レポートで杉田梅の魅力に迫りますよ~!

「延楽梅花堂」を訪問した前回の記事も是非こちらから。

延楽梅花堂アイキャッチ

1.こだわりの杉田梅

延楽梅花堂」は日本古来の貴重な品種「杉田梅」を専門に扱うお店です。

「梅の道」50年、梅名人である店主、乗松祥子(のりまつさちこさんこだわりの
梅製品は、昔ながらの製法で丁寧に作られた品々です。
今回はこんな商品を購入しました!

延楽梅花堂で購入した商品

写真左から「完熟つぶれ梅」「杉田梅のコンフィチュール
杉田梅赤しそ梅酢」「杉田梅の梅干し」「赤しそふりかけ
あ、そう言えば「赤しそふりかけ」はサービスしていただきました。カンシャ カンゲキ

「延楽梅花堂」はそのおいしさと品質の高さから全国に多くのファンが。
大手百貨店への出店や「婦人画報のお取り寄せ」でも人気です。

そうそう、過去には「マツコの知らない世界」でも紹介されたそうですよ。

そんな梅製品を作り続けている梅名人、乗松さんの著書も是非、読んでみてください!
2023年5月の新刊です。

えつ

私はこの本を読んで、梅仕事の奥深さに感動しました~。

2.やっぱり梅干しから

そんなわけで一番の注目は、何と言っても梅干しです。
さっそく見てみましょう。
ビンの中にきれいな色の梅干しと赤しそ。

延楽梅花堂の梅干し

第一印象で自分が漬けた梅干しよりもずいぶん赤味が強いなぁ…と感じました。

なすのごとく

クエン酸濃度が高いと言われる杉田梅の特徴なのかも!
梅酢に漬ける時に赤しその発色が鮮やかに出るんだね。

どれどれ、お皿に出して記念撮影しときましょ。(笑)
はい、いい顔してください~。パシャリ。

延楽梅花堂の梅干しアップ

取り出す時に、皮がとても薄いことに気が付きました。
そして実が「ふわふわ」なんです!

えつ

あれぇ、なんでこんなにしっとりとしてるんだろう…!?

私が今年作った梅干しは「南高梅」という品種です。
皮はもっと厚く、仕上がり感ももう少し固めな感じでした。

天日干しの後にも梅酢に漬けた方が良かったのかなぁ…
…なんて事をいろいろと考えます。

延楽梅花堂の梅干しと自作の梅干し

せっかくなので私の梅干しも一緒に記念撮影。(笑)
左の丸い皿が梅名人の作。右の四角い皿は私が作った梅干しです。
名人作は光沢があり、しっとりとしていました。

なすのごとく

南高梅も大きいと思ったけど、杉田梅の方がさらに大きいね。

3.おいしさの秘密

観察と記念撮影が終わったところで、いよいよ実食といきましょう。
まずはこれ。白いご飯の上に乗せる。
私の大好きな「シンプル イズ ベスト」な食べ方。

梅干しとごはん

見た目通りで食べ心地もしっとりと柔らか。
皮が薄いのは加工がしづらいかもしれませんが、食べるには最高です。
ジューシーな果肉との一体感があります。

そして魅力の…

梅のクエン酸パワー

クエン酸パワーに圧倒されました。
杉田梅のクエン酸濃度は塩酸とほぼ同程度らしいんです。
つまり酸っぱい!でもおいしいんですよ。

昔ながらの製法なので塩もしっかりと利かせてあります。
賞味期限がなく、保存料や甘味料、着色料も不要。
それが梅干し本来の姿でしたよね。

えつ

「延楽梅花堂」の梅干しは、塩の使い方にも隠されたヒミツが!

塩は厳選したものを何種類かブレンド。
それを土鍋で「焼き塩」にし、すり鉢ですってさらに茶こしで濾す。
ひと手間もふた手間もかけた塩で梅を漬けているそうですよ。

なすのごとく

この手間をかけることで「とがった塩気」がなくなるんだって。

酸っぱいながらも、どこかまろやかさを感じるのには理由があったんですね。

4.梅肉ソースとコンフィチュール

シンプルにおいしさを確認した後は、梅肉ソースにも挑戦。

梅干しの種を外して果肉をたたき、ペースト状にして使います。
そもそも梅の実が大きいので、1つ分でもずいぶんたくさんできちゃいます。

杉田梅の梅肉

この梅肉と醤油と出汁を少量ずつ合わせて和え衣にしました。
和えるのはきゅうりとミョウガと青じそ…
間違いなくおいしいパターン。

この時は余った梅肉をひき肉に混ぜて焼きました。
大根の千切りも加えて炒め煮に。

梅肉に甘酒、豆乳を加えてスムージーも作ってみました。
かわいいピンク色に仕上がりましたよ。

梅干し甘酒スムージー

少し塩気が強めのスムージーでしたが、なかなかイケました。
ハチミツを入れても良かったかも。もう少し研究してみます。
To be continued…

そうそう、最後に「コンフィチュール」も宣伝しちゃいますよ。
ジャムのように楽しめるコンフィチュール。
酸味が強いので爽やかな甘さです。

コンフィチュールはフランス語で「コンフィット(confit)」。
食材を風味よく長く保存することを意味しています。
多くのジャムは煮込んでペクチンによってゼリー化させて作りますが、
お砂糖と梅果汁のみで手作りで製造しています。

延楽梅花堂「杉田梅のコンフィチュール」説明書より抜粋

お砂糖と梅果汁で作られたコンフィチュール。
ジャムのようにパンに塗って食べましたが、それだけではもったいない感じ。
ちょっとずつ大切にいただきます。

杉田梅のコンフィチュール

5.まとめ

杉田梅の専門店「延楽梅花堂で購入した梅製品をご紹介しました。

えつ

とにかく杉田梅は大きいです。そしてすっぱいですっ。
でもとってもおいしい~。

これが一番の特徴であり魅力です。
そこにほれ込んだ店主、乗松さんが手間を惜しまず仕上げた梅製品の数々。
食べてみたくなりませんか?

乗松さんのお人柄も魅力的で、梅仕事のお話もうかがえますよ。

延楽梅花堂に行ってみたい方はこちらから。
延楽梅花堂店舗案内ページ

ひとまず杉田梅製品を購入してみたい方はこちらから。
延楽梅花堂 オンラインショップ

時代の流れと共に「早い・安い・簡単」が当たり前になりました。
「面倒なことはやらない」「忙しいから」「お金で済まそう」

便利とひきかえに手放したモノはたくさんあるんだな…
改めて思い出させてくれた梅干しでした。