森永さんが推すトカイナカで「マイクロ農業」

マイクロ農業アイキャッチ
えつ

こんにちは。家庭菜園を楽しんでいる管理人の「えつ」です。
経済アナリストの森永卓郎さんが書かれた農業の本をご存じですか?
「森永さんがなぜ農業を?」と思って読み始めたら…これがなかなか奥が
深くて…ライフスタイルについて色々と考えさせられる本でした。
森永さんならではの視点で語られる農業の本をご紹介をします。

1.森永卓郎さんと言えばRAIZAP?

今回ご紹介する本はこちら。
『森永卓郎の「マイクロ農業」のすすめ』 です。
表紙のイラストに描かれた森永さんがそっくり過ぎて笑えました。


著者の森永卓郎(もりながたくろう)さんは、テレビでもおなじみの経済アナリストで、
現在は獨協大学経済学部教授をされています。
森永卓郎オフィシャルサイト

日曜日、朝7時30分からの情報番組「がっちりマンデー」ではこの決めゼリフがお約束に。

森永さんの決めゼリフ
えつ

しか~し、「森永さん」と聞くと、私の頭に浮かぶのは…

「RAIZAPライザップ」のCMに登場したビフォアアフターの姿です。
2016年なので…だいぶ前ですね。あのCMは…強烈でした~。(笑)
リバウンドしていないのはすごいなぁ…と思ったら…

ダイエット前後

2009年に糖尿病と診断され、一時は余命宣告まで受けていたそうです。

「RAIZAP」での糖質制限ダイエットとジムトレーニング。
複数のドクターのサポートも受けながら
2カ月半で血糖値が正常値になり、4か月で19.9kg減に!

やはり命がけで挑戦された成果なんでしょうね。
糖尿病も完治されているとか。ヨカッタヨカッタ。

自称「糖質モンスター」だった森永さんが実践した
「糖質ダイエット」の本はこちらから。

「糖質以外はお腹いっぱい食べられるから大変ではなかった。」
というご本人のコメント。本当に?

そんな森永さんが農業について何を語るのか?
ちょっと知りたくなりませんか?

2.自分の健康は自分で守る

健康の大切さ、そして自分の健康を守るのは自分自身だ!と目覚めた森永さん。
そのためにも「農業をしよう!」と思ったそうです。
これが森永さんのライフスタイルを変えるきっかけに。

こうした考えは社会全体にも広がっていますよね。
コロナ禍でテレワーク増え、ひたすらに忙しく過ごしていた生活がいったんストップ…

健康の大切さ、時間のゆとりや生きがいって?
人生で自分は何を優先させたいのか?
ふと立ち止まって考える時間が現れたんですね。

満員電車の通勤


森永さん、現代社会の働き方について、こんなふうに。

現代の情報社会は、とてつもなく「つまらない」社会です。
創意工夫の余地がないし、会社ではみな、駒のような役割しか与えられていません。
いま流行りの仕事といえば、ネット関連ばかり。それも道具のように働き続ける仕事です。
そういう仕事ばかりになって、仕事が面白くなくなってきている。でも、農業は
ビジネス(お金儲けの手段)としてやらなければ、そんなしがらみとは無縁です。

森永卓郎の「マイクロ農業」のすすめ~プロローグ~より

私には「駒のような役割しか与えられていない」という部分が…
なんだかとっても心にささりました。(笑)
自分で創意工夫し、面白いと思える仕事ができたら最高ですよね。

さて、森永さんが実践する「マイクロ農業」とはどんなものなんでしょう?

3.「マイクロ農業」のススメ

森永さんは「マイクロ農業」をこんなふうに定義しています。

マイクロ農業
本格的な農業にはおよびもつかないけれど、家庭菜園よりは”ちょっとだけ”
本格的な農業のこと。

つまり「農家」>「マイクロ農業」>「家庭菜園」というポジショニング。
小規模な農業を実践することで「自産自消」を目指します。

あくまでも「本業ではない」マイクロ農業の楽しみは?

①思い通りにはいかないことを知り、試行錯誤を繰り返す楽しみ。
②失敗したとしても自分の裁量ですべてを決められる自由さ。

「自分の裁量」で「創意工夫」をしながらできる、という事ですね。

さらには地域の人たちとのコミュニケーションも楽しみの一つなんだとか。
農地や農機具を借りたり、育て方を教えてもらったり、情報や収穫物を交換しあったり。

なすのごとく

サードプレイス的な楽しみもあるってことだね。

サードプレイス
「ファーストプレイス」:家族,プライベートな役割
「セカンドプレイス」:職場、仕事関係などパブリックな場所での役割
「サードプレイス」はこの2つ以外の人間関係。
 利害関係などがなく、強制されずに他者と関われる場所

森永さんは畑仕事のおかげで足腰が鍛えられ、体力もアップ。
自分で育てた無農薬野菜が食べられる喜びもあり…と、いいこと尽くめ。

えつ

植物の「成長」を見守るのって楽しいし…
手塩にかけた野菜はおいしいもんね~。

「生活防衛」の観点からは、イザという時に自分で作った食べ物があるのも心強い。

自産自消の食べられる庭

確かに。これも大きな利点ですね。
お金を出せば食べ物はいつでも買える…とは限りませんからね。

4.「トカイナカ」で暮らそう

農業から得られるメリットはたくさんあることがわかりました。
苦労や失敗はありつつも、健康的な暮らしが手に入れられそうです。

そんな生活を送るために森永さんがイチオシしているのが「トカイナカ暮らし」です。
「トカイナカ」は森永さんが作った言葉だったんですね。

「都会」と「田舎」をくっつけた造語で、都会からは少し離れた自然豊かなエリアが
「トカイナカ」です。
(都心に1~1.5時間くらいで出られる地域をイメージ)

実際、森永さんも都心と埼玉県所沢市との二拠点生活を実践されています。

都会に出る利便性と豊かな自然環境。
いいとこ取りができる「トカイナカ」で農業をしてゆったり過ごす。
こんな発想もコロナ禍以降、社会にじわじわ浸透してきたように感じます。

コロナ禍前からすでに実践していた森永さん、先見の明あり。
闘病を経験し、政治や経済に精通している森永さんだからこそ、と言えそうです。

農業=「食」→「経済」→「地球環境」…と視点は大きく広がり、現代社会が抱える
問題点を森永さんがわかりやすく解説していて、読みやすい内容です。

これから先、何を優先して生きるのか…考えるきっかけがもらえるかもしれません。

日本の諸問題

5.まとめ

経済アナリスト森永卓郎さんが提案する、「マイクロ農業」の本をご紹介しました。
いわゆる「農業」のノウハウ本ではありません。

農業を通して見た社会の問題点や地球環境のこと。
そしてライフスタイルについても考えるヒントが書かれた本です。

・「トカイナカ」で農業を始めた森永さんが語る「マイクロ農業」のススメ。
・豊かな自然の中で、自分のやりたい事を探して生きよう。
・「自分の健康や生活は自分で守る」と決める。
・地球規模で物事を考える視点を持とう。

えつ

森永さんの経験をもとに語られているので説得力があり、
庶民の目線で書かれているところも共感できました。オススメします!
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。