シックな黒壁とかわいいスタンド看板
東急田園都市線青葉台駅からバス通りを北方向へ歩いて15分。
桜台ビレッジというビンテージマンションがあり、その1階にあるのが「荒田珈琲」です。
バス停「桜台ビレッジ前」のすぐ目の前にあり、バスでのお出かけに便利なロケーションです。
シックな黒い外壁に「荒田珈琲」の白い文字。
モノトーンの配色がきりっとした印象です。
店前にあしらわれた植物のグリーンが柔らかさを添えています。
ふと、店先のスタンド看板が目に入りました。
かわいい手書き風の文字とイラスト。
面白いと思ったのは次のコメントです。
「いまどきのカフェではありませんが…お立ち寄りください 荒田珈琲 店主・ヨメ」
ご夫婦で経営していらっしゃることがわかりました。
それにしても「いまどきのカフェではないって?」
そんな疑問をいだきつつ店内へ。
オシャレな空間とコーヒーの香りが広がる店内
ドアを開けると、体中がふわっとコーヒーの香りに包まれました。
コーヒーのおいしさの半分はこの「香り」かもしれない……
そんな事を考えながら目に入って来たのは、たくさんのコーヒー豆や道具たち。
左の写真はロースターと呼ばれる焙煎用の大型機械です。
右側の赤いミルは豆を挽く道具ですが、オブジェとしても映えていました。
さらに奥側にはこげ茶、黒、白をベースにしたシックな空間。
ほどよく流れるジャズにも心地よさを感じました。
卓上には小さなお花がさりげなく。
他にも多くのグリーンが置かれ、クールな中にもやさしさが感じられます。
「いまどきのカフェではない」理由
花と一緒に卓上に置かれたメッセージカード。
「ありがとうございます」の言葉と共にあったのは、仕事・勉強目的での利用や長時間の在店に配慮をお願いするメッセージでした。
なるほど。
ここで「いまどきのカフェ」が頭に浮かんで来ました。
たとえば「スタバ」のような、みんなパソコンを広げて作業している、コワーキングスペースのような光景。
ドリンク1杯で長居し続けたり、店内が混雑しても席を譲らない場面は何度か見かけたことがあります!
1杯のコーヒーに情熱を注ぎ、自信をもって提供するからこそのお願いなのでしょう。
「静かな店内で、ゆっくりコーヒーの味と香りを楽しんでいただきたい。」
あえて「いまどきのカフェではない」と伝えたかった理由はここにあるようです。
こだわりの自家焙煎コーヒー
そんな情熱的なコーヒーをいただくため、さっそくメニューを見てみましょう。
ブレンドとストレート
コーヒーメニューは「荒田珈琲ブレンド」と「産地ごとのストレート」がメインです。
「荒田珈琲ブレンド」は浅煎り、中煎り、深煎りの3種類にアイスコーヒーを加えたラインナップ。
焙煎度合いによってコーヒーの風味が変わります。
一方「産地ごとのストレート」は豆の個性を味わう飲み方です。
9種類の銘柄が用意され、それぞれに焙煎度合いを変えています。
一例をあげると「タンザニア AA」は深煎り焙煎での提供。
「キリマンジャロでおなじみ。クリアな苦み、キレのある味わい」
味をイメージしやすいよう、丁寧な説明が添えられています。
アレンジコーヒーと紅茶
メニューには「アレンジコーヒー」もあり、ミルクコーヒー、ソイミルクコーヒー、ウィンナーの3種類の他に紅茶もいただくことができます。
FAUCHONの茶葉でダージリン、セイロン、アールグレイの3種類に加え、アイスティーは
アールグレイで楽しめます。
ネルドリップとは?
「荒田珈琲」が大切にしているのはネルドリップというコーヒーの抽出法。
下の図のように布フィルターを使ってコーヒーを濾します。
「マシンやペーパードリップとは一味違うおいしさ」なんだとか。
コーヒーの油分が抽出されやすいため、まろやかな口当たりと香りを楽しめるそうです。
どんなコーヒーがいただけるのか楽しみです。
手作りケーキと一緒に
毎日お店で焼いている手作りケーキは種類も豊富です。
キャロットケーキ、レアチーズケーキ、バナナケーキにシフォンケーキ。
季節によって多少、入れ替えがあるようです。
この日は7種類ほどの中から一番人気のレアチーズケーキを注文しました。
アイスコーヒーと一緒に「いただきます!」
このアイスコーヒー、ちょっとしたセレモニーがありました。
店主の荒田さんがKalita(カリタ)の銅製ポットを持ってしずしずと登場。
クラシカルな細長いポットの口から、氷の入ったグラスにそっとアイスコーヒーを注ぎ入れてくださいました。
銅のポットは熱伝導率が高い上に抗菌作用もあるんだって。
アイスコーヒーには相性ピッタリのアイテムらしい。
スッキリとしながらも、まろやかさを感じられる味。
まさに1杯ずつに心を込めたコーヒー職人のワザが光っていました。
レアチーズケーキは濃厚ながらしつこさがなく、酸味もやわらかです。
土台部分のザクザクした全粒粉も程よい固さでした。
どちらもおいしくてあっという間に完食しました。
「荒田珈琲」は「コーヒー道」をまい進する職人さんの店でした。
ぜひまたおいしいコーヒーをいただきに訪れたいと思います。
「荒田珈琲」店舗情報
住所:神奈川県横浜市青葉区桜台25-1
TEL.:045-532-9157
アクセス:東急田園都市線「青葉台駅」より徒歩15分程度
「桜台ビレッジ前」バス停で下車すぐ。向かい側に桜台郵便局
営業時間:9:00~18:00(土日祝19:00まで)
定休日:月・火(月2回)祝日の場合は営業、翌日振替休業
荒田珈琲公式サイト
荒田珈琲Instagram
お近くの方は、ぜひお出かけください。
ここから先はコーヒーの友達をご紹介します。
こんにちは。神奈川県横浜市の片田舎に住む管理人「えつ」です。
最近、家の周りでカフェと言えば大手チェーンの店ばかり。
そんな中、ちょっと気になる喫茶店を見つけました。
毎朝、自家焙煎しているコーヒーと手作りケーキがおいしい「荒田珈琲」をご紹介します。