1.東武東上線に初めて乗る
「大山にある喫茶店に行かない?」夏休みに入った娘からの提案です。
オオヤマってどこ~? 丹沢の山奥まで出かけるの?
神奈川県民にとっての「大山」は厚木方面、丹沢たんざわにある山で、有名な観光地です。
しかしよく聞くとそうではなく、都内の「板橋区」だと言うのです。
池袋からの乗り換えで、東武東上線(とうぶとうじょうせん)の駅らしい…
池袋でさえめったに行かないのに、さらに乗り換え…!?
しかも駅から徒歩で10分と言うじゃありませんか!
この強い日差しと体温並みの猛暑の中を…?
ごちゃごちゃと行きたくない理由を並べていたものの
「どうしても食べてみたいホットケーキがある!」とねばられ、
しかたなく重い腰を上げました。
なんだかんだ言って「えつ」もホットケーキ好きだからねぇ。
池袋で東武東上線に乗り換えて3つ目が「大山」駅です。
ホームからすぐに出たところが東口でした。
さあ、暑い中を歩かなくちゃ。(汗)
2.昭和レトロな喫茶「ピノキオ」
とは言え、ここから先は右も左もわからないのでGoogleマップに
連れて行ってもらいます。
住宅街の中をうろうろしながら…やっとたどり着きました。
マンションの1階が「コーヒーショップ ピノキオ」です。
入り口近くに看板が見えます。
おおっと出ました、コカ・コーラ看板!
これぞレトロ喫茶の証あかし。(笑)
コカ・コーラ看板のあるレトロ喫茶、横浜元町「モデル」の記事も
ぜひどうぞ。
ちょうど11時ころに店内へ。
すでに7~8割は席が埋まっていました。
外待ちにならなくてヨカッタヨカッタ。
木のぬくもりが感じられる店内、ナチュラルな感じで落ち着きます。
店名にちなんだピノキオくんの人形や額もあり、かわいらしい感じ。
創業からは50年近く経っているようですが、店内はとても清潔感があります。
では、さっそくメニューを…
手作り感あふれるところがいいですね。
昭和レトロなシンプルメニューにも感動。
一番人気の「ホットケーキ」は…なんと550円!
物価高騰のこの時代に?
小麦粉も卵も値上がりしてるのに~!?なんとスバラシイ。
よく見ると飲み物メニューにこぶ茶もありましたよ。いいですねぇ。
3.1時間待ったホットケーキ
迷うことなく「ホットケーキ」とアイスコーヒーを注文しました。
ママさんからは「ホットケーキは一度に4人分しか焼けないので
だいぶお時間がかかってしまいますが、大丈夫ですか?」と確認されました。
「もちろんOKです!」と伝えて待ちの体制に入ります。
4人分(8枚)焼くのに、20分ほどかかるそうです。
ほとんどの人がホットケーキを注文するので仕方がありませんね。
近くの席の人に運ばれるのをチラ見しつつ…結局1時間ほど待ちました。
そして、とうとうウワサのホットケーキと対面。
わあい、正統派のホットケーキだ~!
しかも厚みがすごいっ!
直径はそれほど大きくはなく10cmくらいなんですが
厚みが1枚あたり3cmはありそう。
家ではこの「高さ」を出すのは難しいですからねぇ。
そして存在感ありありの角切りバターとメープルシロップがたっぷり。
添えられたメイプルシロップのピッチャーも昭和感でいっぱい。
懐かしいですねぇ。
さっそく温かいうちに。「いただきますっ!」
ナイフを入れると表面は想像したよりもずっと固め。
カリッと…サクッとしています。
中味も「ふわっ」ではなく「ぎゅっ」としています。
どっしりした食べ応えです。
増し増しでシロップをかけながら、おいしくいただきました。
シンプルだけど、とても満足感がありました。
作り手の丁寧な気持ちが伝わってくるような?
遠くまで来た甲斐があったわ~。
4.撮影会が始まった?
すっかり満足していたものの、気になる点が1つ。
マスターがカウンター越しにホットケーキを焼いているんですが、
私たちは奥側に座ったおかげでよく見えず…それがちょっと残念。
そこでお会計の時に思い切ってママさんに聞いてみました。
「ホットケーキを焼いていらっしゃるところを撮影させていただけますか?」
「ああ、もちろん大丈夫ですよ~」とすぐに快諾していただきました!
さらに店内に向かって「撮影したい方はどうぞ~!」
するとあちこちの席からおもむろに人々が立ちあがり…
あっという間にカウンター前はいっぱいに。
みんな、ひそかに撮影したいと思っていたんですね。(笑)
こんなに小さい銅板の上で…?
しかもセルクル(型)を使っていないのにきっちり同じ形と大きさに!
これにはちょっとビックリです。職人の技!
砂時計を置いて、時間を計りながら丁寧に焼いていらっしゃいました。
確かに一度に8枚ずつしか焼けません。
次々と入る注文に応えるために、黙々とこの作業を続けるマスター。
他のメニューを調理しながらも、丁寧な接客をしてくれるママさん。
お二人の心意気が伝わるお店でした。
5.まとめ
板橋区「大山駅」の住宅街にある喫茶店「ピノキオ」をご紹介しました。
知る人ぞ知るホットケーキの名店です。
もちろん、他のメニューもおいしいですよ。
オーナー夫妻の心温まるおもてなしにも癒されます。ぜひ一度!
コーヒーショップ「ピノキオ」
〒173-0024 東京都板橋区大山金井町16-8
電話:03-3974-9336
営業時間:8:00~18:00 定休日:水,木
公式Instagramはこちらから ピノキオ公式Instagram
「ピノキオ」さんも紹介されている「ホットケーキの神様たち」
ホットケーキの名店を紹介しつつ、ビジネス書でもあるところがユニーク。
喫茶店めぐりが好きの方にはこんな本も。
「あったらいいな」という妄想から生まれた「空想喫茶トラノコク」
見るだけでうっとりする喫茶店メニューのレシピが58品。
こんにちは。カフェめぐりが好きな管理人、「えつ」です。
先日、娘と板橋区大山駅近くの喫茶店「ピノキオ」に行ってきました。
昭和レトロな空間とホットケーキで知られる隠れた名店です。
レトロ喫茶、ホットケーキが好きな方にはオススメの店ですよ。