1.今年の梅仕事
「えつ」の今年(2023年)の梅仕事を振り返るよ。
①小梅シロップ(5月中旬)
5月になると、ひと足早く出回る小梅。
小梅1kg,砂糖1kg,リンゴ酢100mlで漬け込みました。
※リンゴ酢を使うとお酢の殺菌効果を利用できるうえに、味もすっきり仕上がります。
1か月は待つつもりが、待ちきれなくて…2週間目にフライング。
風邪をひいてたから、ノドの痛みが癒されたなぁ。
暑くなってからは炭酸割りがおいし過ぎて、あっという間に飲み切りました。(笑)
②梅酒の仕込み(6月上旬~)
青梅800g,砂糖400g,日本酒(20度)1.8Lで漬けました。
いつもはホワイトリカーで漬けますが、今年はちょっと奮発。
「仁井田本家にいだほんけ」の日本酒「和蔵の稔りわぐらのみのり」を使いました。
ただいま冷暗所で寝かせ中です。半年後が楽しみ。
「和蔵の稔り」で梅酒を仕込んだ記事もこちらからどうぞ。
③赤じそ梅干し(6月中旬~)
完熟梅1kg,あら塩170g(梅の重量の17%)で塩漬けし、
2週間後に 赤じそ200gと塩40g(赤じその重量の20%)で漬けました。
さらに2週間後に3日間の天日干し。
④さしす梅干し(6月中旬~)
完熟梅1kg,砂糖300g,あら塩100g,酢800ml(4カップ)で漬け込み。
すべての材料を入れ、1か月後に3日3晩の天日干しです。
酢に浸かったまま作るのでカビる心配がありません。
梅干し2種類は1か月ほど、味をなじませてから食べようと思います。
「さしす梅干し」の記事はこちらから。
2.自分で作るメリットは?
梅干しを自分で作るメリットはどこにあるんでしょう?
梅干しならスーパーに売ってるから、わざわざ作るのも面倒かな?
たしかに。たくさんの商品があります。
けれどもパッケージの裏側を見ると「保存料」「着色料」「甘味料」など…
多くの添加物を使用した商品も見られます。
本来、梅干しは塩だけで漬けるので、使う調味料は「塩のみ」です。
自分の気に入った材料を、添加物なしで作れるのはいいですよね。
塩分も自分で作れば好みで加減することができます。
「安全・安心なものを作ることができる」のは大きなメリットです。
調味料を自分で計量して作ると食べ過ぎにならない効果も?
「こんなに砂糖(塩)を入れるんだ…」って思いますよね。
作る過程を知る事って、そういう意味でも大切だと思います。
あとは自分で作ると「副産物」をゲットできるのもいいなぁ。
副産物とは…?
梅を漬けていた「梅酢」や「甘酢」、赤じその葉です。
梅のうまみや香りが移ってステキな調味料に変身します。
料理の下味付けや漬け物にも活用できて、ちょっとお得な気分ですよ。
あと、最後に忘れちゃいけないのは、価格の問題ですねっ。
自分で材料を買いそろえて作る方が…断然安いです!
私は「南高梅」1kgあたり1000円ちょっとで買いました。(生活クラブ生協会員価格)
赤じそも300gで300円くらい。調味料も特に高価なもの使っていません。
同じクオリティの商品を買おうとすると、確実に2倍以上はします。
ちなみに奈良県、王隠堂農園南高梅の梅干し1kgはこちら。
3.梅干しの効能
ここで梅干しのスーパーフードぶりを見てみましょう。
梅干しは「天然のサプリメント」と言われています。
梅には多くの「酸」が含まれますが、中でも「クエン酸」には
疲労の原因となる「乳酸」を分解する働きがあります。
疲労回復、血流改善…今年のような暑い夏には心強い味方。
また「ピクリン酸」を多く含むことで整腸効果や代謝を活性化させる効果も
期待できます。
二日酔いにも、梅干しはオススメです。
こんなに「酸」が多いのに、梅干しは体内に入るとアルカリ性に変化します。
米やパン、肉や魚介…ふだん口にしている物の多くは「酸性食品」です。
かたよって摂り過ぎると血液がドロドロになり、生活習慣病などの原因に。
身体のバランスを保つためにもアルカリ性食品を意識して摂りましょう!
アルカリ性食品は
梅干し,ぬか漬けを始め、海藻,酢,海塩,レモン,野菜や果物にきのこ類…と
植物性食品のオンパレードです。
すっぱいものが酸性食品ってわけじゃないんだね。
1日に梅干しを1つぶ食べよう!
加工食品、インスタント食品が続いたな…と思ったら梅干しを!
4.梅干しの保存性
ちょっと気になる梅干しの保存性についても調べました。
実は日本最古の梅干しが…奈良県生駒郡の旧家にあります。
なんと1576年に漬け込まれた梅干し!
400年以上も前に漬け込まれた梅が、いまだに良好な状態なんだとか。
塩分濃度と保存環境さえ良ければ、常温のままで何百年ももつんですね。
もちろん…塩分濃度は高め(20~22%?)なんでしょうけど。
つまり…
梅干しは健康食品でありながら「保存食」「非常食」としても優秀!
という事ですね。
そもそも日本の伝統的な保存食は常温で長期保存できる点がすばらしい!
「非常食の備蓄」という視点からも梅干しを常備しておきたいです。
特に災害時には食料が炭水化物過多になりがちです。
栄養のかたよりを補える点もいいと思います。
「非常食」について考えた、こちらの過去記事もぜひ!
5.まとめ
梅仕事の振り返り、いかがでしたか?
手軽に始めるなら「梅シロップ」や「さしす梅干し」がオススメ。
梅のパワーをもらいましょう!
・梅干しはクエン酸,ピクリン酸を始め多くの有機酸を含んでいるため
疲労回復、肩こり腰痛の緩和、整腸効果など多くの健康効果が期待できます。
・梅干しはアルカリ性食品です。
酸性にかたよりがちな毎日の食生活を調えるのに役立ちます。
・梅干しの保存性にも注目しましょう。
非常食として常備することも、ちょっとした生活防衛につながります。
スーパーフードな梅干しですが、塩分濃度は高めです。
摂り過ぎには注意してね。
梅仕事はまた来年。
129品もの漬け物が「きちんとおいしく作れる」館野真知子さんの本。
発酵食と漬け物で身体にやさしい食事を。
こんにちは。「まな♪まな」管理人「えつ」です。
今年(2023年)の梅仕事の振り返りと、梅干しのスーパーフードぶりを
ご紹介します。手作りするメリットや保存性についてもまとめました。
梅酒や梅干しが好きな方は、ぜひお読みくださ~い。