1.手作りメリットと梅干しの色
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/22fb17e43b0094fce04ebed529651819-e1628852852691.png)
前回は梅1kgを手軽にフリーザーバッグに漬ける方法をご紹介しました。
詳しくはこちらの記事をごらんくださ~い。
前回は、梅の塩漬け→赤じそ漬けまでを1か月ほどで漬け込みをしました。
梅の実、1kgだけならジップロックのLサイズが1袋あれば作ることができます。
自分で梅干しを作るメリットは…?
さわやかな梅の香りに包まれながら
ちょこちょこ作業する楽しさはもちろんですが…
自分で納得した食材を選べること、添加物なしで作れること。
塩分濃度を自分の好みで加減できることです。
価格の面から見ても、同じクオリティの梅干しを市販品で探すと
倍以上にはなります。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/e1185619dd877460472ee62a4ae25cff-e1628659824379.png)
梅は熱中症対策にも役立つし、夏バテ予防にもいいからね~。
今年みたいに暑さが厳しい夏には手作り梅干しがあると安心だな。
梅干しの色には2種類あることもご紹介しました。
真っ赤な梅干しが一般的なイメージですが…
![梅干しは2種類](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/07/a17f31de5ae00759cabccc796c197d43.png)
塩漬けしたままの梅を干す「白干し梅」と
それに赤じそも一緒に漬け込む「赤じそ梅」の2つです。
塩漬けだけでも防腐効果はありますが、赤じそを加えることで抗菌効果がアップ。
どちらも「天日干し」で日光消毒すると、さらに腐敗菌が繁殖しにくくなります。
2.「土用の入り」はいつなのか?
梅の天日干しは「土用干し」と言われます。
完熟梅を6月半ばから漬け始め、1か月くらい経つ頃がちょうど「土用の入りどようのいり」
になります。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/04/460978e4f89e9dbce694576b14b8399f.png)
ここで「土用」についてちょっと復習しま~す。
今年(2023年)の「土用の入り」は7月20日でした。
「土用どよう」と言うと一般的には「夏の土用」を指すことが多いんですが
実は年4回あります。
季節の変わり目を表す「立春→立夏→立秋→立冬」…それぞれの直前の18日間を「土用」
と言います。
2023年の立秋は8月8日なので、7月20日から8月7日までが「夏の土用」
というわけです。
![土用とは](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/07/81923be866c6ef7f95e9cb75a64d7c81.png)
梅雨明け頃と重なるこの時期に、強い太陽の日差しの下で梅を干します。
3.わくわく楽しい天日干し
晴天が3日間続きそうな日取りをねらって干します。
今年はずっと晴天続きだったので、迷わずGO!
![天日干し3点セット](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/07/ba99f46ab49f24ca679a199a1aa09db9.png)
ジップロックから梅、しそを取り出し、日光にあてて消毒します。
写真のような竹の干しざるがあると便利です。
(※金属素材は梅の酸でさびるので使えません。)
こんな感じで1日に4~5時間くらい直射日光に当てます。
青いフタのびんに入っているのは「梅酢」です。
梅酢も一緒に天日干し。
夕方には家の中に取り込み、2日目、3日目の朝は一度梅を梅酢に
くぐらせてから、ざるに乗せます。
途中、梅の上下を返したりしながら、ちょこちょこ様子見をしました。
庭先で干したので「排ガス」問題は大丈夫なんですが、こんな訪問者たちが
ちょくちょく庭に現れるので…油断はできません。(笑)
![村の住人たち](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/07/c33ba4ebd1a96f2fb933fe941d8e7ef1.png)
4.とうとう完成!
3日目は夕方から干し網に入れ、朝まで外に吊るしました。
夜露(よつゆ)でしっとりさせる効果があるようです。
![夜は干し網かごで](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/07/e7b4dca17c3a8c15d20149c64b93a3c7.png)
この干し網も、もう4~5年は使っていますがとっても便利。
干し野菜も手軽に作れます。
ざるに乗せて放置しておけば勝手にできています。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/079d216435fdbec44f5361aa86447dfa-e1628941670784.png)
いよいよ完成だ!
いい感じに仕上がったんじゃない?
ふっくら、しっとりと仕上がりました。
この梅干しは塩分濃度17%です。味はどうかな?
![梅干し出来上がり](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/07/6ff9556a48530a00acb877337dd62fc0.png)
梅酢に漬けて保存する方法もありますが、今回は赤じそと梅干しだけを
アルコール消毒したガラスびんに入れました。
味がなじむまで、あと1か月ほど待ってみます。
残りの赤じそは、ふりかけやおにぎりに使うか…
サラダのトッピングにも…?
梅酢はなめるとけっこうしょっぱいんですが、梅のうまみが出ていて
調味料として使うことができます。
漬け物の汁に加えたり、肉や魚の下味付けに使ってみようと思います。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2023/07/fe5ecb44ad211ee7324cc94a891a3196.png)
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/c9c138d40deb3683b56d9056a2976937-e1628852616654.png)
保存期間は梅干しの塩分濃度によって変わります。
20%以上あれば、常温で1年は大丈夫。
とは言え、絶対に腐らないわけではありません。
保存は清潔さを保ち、冷暗所で保管することが大切です。
高温多湿、直射日光は避けましょう。
5.まとめ
梅干しの天日干しと保存の仕方をご紹介しました。
・梅干しは「土用」の時期に3日間天日干して保存力をアップさせます。
・天日干しには竹製のざるなどを使用します。
金属素材は梅の酸でさびる原因になるので避けましょう。。
・塩漬けした梅、赤じそ、梅酢すべて直射日光にあてて消毒します。
(梅酢は3日目だけで大丈夫です。)
・梅干しの保存期間は塩分濃度と保存状態によって変わります。
アルコール消毒した容器で保存し、冷暗所におきます。
食品に直接かけることができるアルコール。
使いやすいスプレータイプで普段使いの消毒や防臭にもオススメです。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/04/460978e4f89e9dbce694576b14b8399f.png)
気軽な梅干し作りの後編、いかがでしたか?
発酵食品や漬け物って「育ててる感」があって楽しいですよ~。
梅仕事、まだまだこれからもハマりそうです。
こんにちは。管理人の「えつ」です。7月20日「土用の入り」に塩漬けして
あった梅を「天日干し」しました。楽しい梅仕事もいよいよ佳境に!?
「気軽な1kg梅干し作り」の後編です。天日干しと保存方法をご紹介します。