土用の入りに梅を干す!

天日干しアイキャッチ
えつ

こんにちは。管理人の「えつ」です。7月20日「土用の入り」に塩漬けして
あった梅を「天日干し」しました。楽しい梅仕事もいよいよ佳境に!?
「気軽な1kg梅干し作り」の後編です。天日干しと保存方法をご紹介します。

1.手作りメリットと梅干しの色

えつ

前回は梅1kgを手軽にフリーザーバッグに漬ける方法をご紹介しました。
詳しくはこちらの記事をごらんくださ~い。

簡単梅干しアイキャッチ

前回は、梅の塩漬け→赤じそ漬けまでを1か月ほどで漬け込みをしました。
梅の実、1kgだけならジップロックのLサイズが1袋あれば作ることができます。

自分で梅干しを作るメリットは…?

さわやかな梅の香りに包まれながら
ちょこちょこ作業する楽しさはもちろんですが…

自分で納得した食材を選べること、添加物なしで作れること。
塩分濃度を自分の好みで加減できることです。

価格の面から見ても、同じクオリティの梅干しを市販品で探すと
倍以上にはなります。

なすのごとく

梅は熱中症対策にも役立つし、夏バテ予防にもいいからね~。
今年みたいに暑さが厳しい夏には手作り梅干しがあると安心だな。

梅干しの色には2種類あることもご紹介しました。
真っ赤な梅干しが一般的なイメージですが…

梅干しは2種類

塩漬けしたままの梅を干す「白干し梅」と
それに赤じそも一緒に漬け込む「赤じそ梅」の2つです。

塩漬けだけでも防腐効果はありますが、赤じそを加えることで抗菌効果がアップ。
どちらも「天日干し」で日光消毒すると、さらに腐敗菌が繁殖しにくくなります。

2.「土用の入り」はいつなのか?

梅の天日干しは「土用干し」と言われます。
完熟梅を6月半ばから漬け始め、1か月くらい経つ頃がちょうど「土用の入りどようのいり
になります。

えつ

ここで「土用」についてちょっと復習しま~す。
今年(2023年)の「土用の入り」は7月20日でした。

「土用どよう」と言うと一般的には「夏の土用」を指すことが多いんですが
実は年4回あります。

季節の変わり目を表す「立春→立夏→立秋→立冬」…それぞれの直前の18日間を「土用」
と言います。

2023年の立秋は8月8日なので、7月20日から8月7日までが「夏の土用」
というわけです。

土用とは

梅雨明け頃と重なるこの時期に、強い太陽の日差しの下で梅を干します。

3.わくわく楽しい天日干し

晴天が3日間続きそうな日取りをねらって干します。
今年はずっと晴天続きだったので、迷わずGO!

天日干し3点セット

ジップロックから梅、しそを取り出し、日光にあてて消毒します。
写真のような竹の干しざるがあると便利です。
(※金属素材は梅の酸でさびるので使えません。)

こんな感じで1日に4~5時間くらい直射日光に当てます。

青いフタのびんに入っているのは「梅酢」です。
梅酢も一緒に天日干し。

夕方には家の中に取り込み、2日目、3日目の朝は一度梅を梅酢に
くぐらせてから、ざるに乗せます。

途中、梅の上下を返したりしながら、ちょこちょこ様子見をしました。
庭先で干したので「排ガス」問題は大丈夫なんですが、こんな訪問者たちが
ちょくちょく庭に現れるので…油断はできません。(笑)

村の住人たち

4.とうとう完成!

3日目は夕方から干し網に入れ、朝まで外に吊るしました。
夜露(よつゆ)でしっとりさせる効果があるようです。

夜は干し網かごで

この干し網も、もう4~5年は使っていますがとっても便利。
干し野菜も手軽に作れます。
ざるに乗せて放置しておけば勝手にできています。

なすのごとく

いよいよ完成だ!
いい感じに仕上がったんじゃない?

ふっくら、しっとりと仕上がりました。
この梅干しは塩分濃度17%です。味はどうかな?

梅干し出来上がり

梅酢に漬けて保存する方法もありますが、今回は赤じそと梅干しだけを
アルコール消毒したガラスびんに入れました。
味がなじむまで、あと1か月ほど待ってみます。

残りの赤じそは、ふりかけやおにぎりに使うか…
サラダのトッピングにも…?

梅酢はなめるとけっこうしょっぱいんですが、梅のうまみが出ていて
調味料として使うことができます。
漬け物の汁に加えたり、肉や魚の下味付けに使ってみようと思います。

えつ

保存期間は梅干しの塩分濃度によって変わります。
20%以上あれば、常温で1年は大丈夫。

とは言え、絶対に腐らないわけではありません。
保存は清潔さを保ち、冷暗所で保管することが大切です。
高温多湿、直射日光は避けましょう。

5.まとめ

梅干しの天日干しと保存の仕方をご紹介しました。

・梅干しは「土用」の時期に3日間天日干して保存力をアップさせます。
・天日干しには竹製のざるなどを使用します。
 金属素材は梅の酸でさびる原因になるので避けましょう。。
・塩漬けした梅、赤じそ、梅酢すべて直射日光にあてて消毒します。
(梅酢は3日目だけで大丈夫です。)

・梅干しの保存期間は塩分濃度保存状態によって変わります。
 アルコール消毒した容器で保存し、冷暗所におきます。

食品に直接かけることができるアルコール。
使いやすいスプレータイプで普段使いの消毒や防臭にもオススメです。

えつ

気軽な梅干し作りの後編、いかがでしたか?
発酵食品や漬け物って「育ててる感」があって楽しいですよ~。
梅仕事、まだまだこれからもハマりそうです。