梅干しよりも簡単な「さしす梅干し」を作る

さしす梅干しアイキャッチ
えつ

こんにちは。管理人の「えつ」です。この6~7月は梅仕事を楽しみました。
「さしす梅干し」ってご存じですか?今年、初めて作ってみたら、とても
簡単だったので、ご紹介したくなりました。
初心者さんには特におすすめの作り方です。ぜひ、お読みくださ~い!

「さしす梅干し」と一緒に作った、赤じそ漬けの梅干し作りもご紹介しています。
よろしければ、どうぞこちらから。

簡単梅干しアイキャッチ

1.「さしす梅干し」のルーツ

「さしす梅干し」は料理研究家「横山タカ子先生」が考案されました。

ふつうの梅干しは塩だけで漬けますが、「さしす」はその名の通り
砂糖・塩・酢」で漬け込みます。
梅の下処理さえ済ませれば、あっという間に仕込みが完了します!

「さしす梅干し」は酢をたっぷり使う点がポイント。
初めから梅が酢に浸かった状態で漬け込みます。
おかげで「梅酢が上がらない」「カビが生えた」なんていう心配は無用なんです。

さしすとは?
「さしす」とは?
なすのごとく

初めて梅干しを作ってみたい人には特にオススメだよ。
「しょっぱ過ぎる梅干しは苦手!」っていう人にもいいね。

「さしす梅干し」を考案された横山先生のプロフィールはこちら。
最近の出版は「74歳、横山タカ子の体にいいごはん」です。
カラダによくてラクに作れるなんて…理想的!

横山タカ子先生
長野県在住の料理研究家。
特に郷土料理、地元の食文化を伝える活動に尽力されています。
長野県のおいしい食べ方」, NHK「みんなのきょうの料理
 横山タカ子 公式Instagram 

2.「さしす梅干し」の黄金比

さて「さしす梅干し」で使う調味料の配分は?

砂糖:塩:酢が「3:1:8」です。
まずは基本の黄金比率を覚えてスタートしましょう。

さしすの割合
さしすの割合

横山先生レシピ(つくりやすい分量)はこちらです。

完熟梅          1kg
ざらめ糖(または氷砂糖)300g
あら塩 100g
酢 800ml(4カップ)

ざらめ糖が無かったので、私は愛用の「きび糖」で作りました。
酢も在庫の関係で(汗)…2種類ブレンドになりました。
どちらも「米酢」ですが、1つは石垣島の「しまのす」です。

酢をたっぷり使うので、漬け込みにはガラスびんが必要です。
このレシピの分量なら3~4Lのびんに収まります。

大きなびんの消毒用には、アルコールがあると安心です。
食品にも使える「パストリーゼ」が重宝しますよ。

梅の下処理の前にパストリーゼのスプレーでさっと消毒しておきましょう。

3.あっという間に仕込み完了

梅の下処理は簡単です。

なるべくフレッシュで質のいい梅をゲットするのがカギですね。
私は南高梅(なんこうばい)という種類をいつも用意します。
アクがないのでオススメですよ。
<梅の下処理>
① 丁寧に梅の実を水洗いする。
② 梅のなり口を竹串で取る。(写真を参考に)
③ よく水気を拭きとる。

梅のなりくちを取る
えつ

下処理が済んだら、梅をびんの中へ。
調味料を「さしす」の順に入れたら…はい、できあがり~。

さしす梅仕込み

このまま冷暗所で2週間~1か月程度漬け込みます。
ときどき、様子を見ながら、びんを振ってあげます。
では梅ちゃんたち、オヤスミナサイ…

4.天日干しは3日間

1か月後、梅はだいぶしわしわになっていました。
そろそろ天日干しできそうです。

さしす梅1か月後
さしす梅1か月後

梅と甘酢を分け、3日間の天日干しがスタートします。

えつ

干しざるは竹製がいいです。通気性が良くて熱がこもりません。
金属素材だと梅の酸でサビるから使わないでね~。

横山先生は「三日三晩干す」と指示。
(出しっぱなしでいいのね?)
夜だけは干し網に入れて、外に吊るしました。

初日はまだ黄色く、ツヤツヤしていましたが…
3日目にはだいぶ梅干しらしい顔になっていました。

さしす梅干しの天日干し

1つ、つまみ食い。
果肉はしっとり…味は?…まだとがった味でしょっぱい!
でも、ふつうの赤い梅干しよりはずっとマイルドでした。

味がなじむまでもう少し待ってみます。
消毒したガラスびんに入れて保存しました。

さしす梅干しできあがり
さしす梅干しできあがり

びんに残った「甘酢」も試飲…おいし過ぎます!
梅の香りとうまみがたっぷり入り込んだ甘酢です。

さしす甘酢
なすのごとく

ミョウガや生姜の甘酢漬け、ピクルスにも使えそう。
割って飲むのも夏バテ予防に良さそうだな~。

5.まとめ

料理研究家、横山タカ子先生考案の「さしす梅干し」のご紹介をしました。

・「さしす梅干し」は「砂糖・塩・酢」を「3:1:8」の割合で合わせて
 漬け込みます。

・酢に漬け込むので失敗が少なく、ふつうの梅干しより、味がマイルドに
 仕上がります。

・漬け込み期間は2~3週間、その後三日三晩天日干しに。

・梅干しの保存には清潔なガラスびんを用意します。

・副産物の「さしす」は梅の香りとうま味が移った甘酢です。
 野菜の甘酢漬けなどに活用できて便利です!

えつ

「さしす梅」はホントに手軽でオススメです。
横山タカ子先生の「さしす料理」の本も色々と楽しめそうです。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。