「自家製ヨーグルト」をやめたワケ

自家製ヨーグルトアイキャッチ
えつ

こんにちは。「まな♪まな」管理人「えつ」です。
今回は「自家製ヨーグルト」を取り上げます。
以前はよく手作りしていたんですが、今はほとんど市販品を購入
しているんですよね。
「作らない方がいい」ではなく「作る時は気を付けてね」という
情報です。

1.ヨーグルトの作り方

そもそもヨーグルトの作り方ですが。

牛乳と種菌を用意します。
①種菌(粉末状)を購入する。
②市販のヨーグルトを取り分けて種菌にする。
どちらかになります。

菌の種類によりますが、おおむね40~42℃で6~12時間の保温が必要です。

(ケフィア、カスピ海ヨーグルトなどは25~30℃で20~24時間。)

私はいつも粉末状の種菌を購入していました。
これを牛乳(900~1000ml)に混ぜ、発酵器(ヨーグルティア)で保温します。

おなじみTANIKA(タニカ)のヨーグルティア
えつ

できたてのヨーグルトはフレッシュでおいしいんですよ~。

なすのごとく

なんで作らなくなったんだろうね?

2.種菌は価格が高め…かなぁ

種菌が入手しづらいのと価格が高めなことが主な理由です。

下の写真「王様のヨーグルト種菌」は2包で1,080円です。
「ABCT種菌」は10包で1,620円でした。

ヨーグルトの種菌


スーパーでは扱っていないことが多く、取り寄せになります。
種菌の価格にプラスして送料もかかります。

市販のヨーグルトも価格はまちまちですが、カップ型ではなく400gの容器でも
200~300円で買えるものは多くあります。
(もっと安く、150円ぐらいで買える時もあるし!)
家庭で倍量を作ったとしても、それほどおトク感はないかなぁ…と。

それから
いつも同じではなく、「違う菌もいろいろ試したい」という理由も。
腸活には「複数の種類の菌を摂る」と良いそうです。

3.市販のヨーグルトを種菌に?

なすのごとく

じゃあさ~。市販のヨーグルトを種菌にすればコスパがいいよ。
できたヨーグルトをまた次に作る時の種菌にして…
もうヨーグルトは買わなくてすむよ~!

えつ

出た~!「ヨーグルト錬金術!」

例えば「機能性が高い」と大人気の「明治ヨーグルトR1」。
はい。赤いカップに入ってる、アレです。
機能と共に価格もお高め。
1回買ったらあとは植え継ぎだけでずっと食べられる…!?

4.錬金術はなかった…

どうやら、そんなにうまくはいかないようで。

見えない菌たちの世界

市販のヨーグルトを種菌にするのは1回だけにしておく方が良さそうです。
目には見えませんが、空気中にはいろいろな菌たちが。
何度も植え継ぎをしていると、いつの間にか欲しい菌とは別の菌に入れ替わって
しまうことは、よくあるそうです。

菌の植え継ぎ1回目
「だるまさんがころんだ」あれ?なんか変わった?


特に機能性の高い商品は企業が特別な環境を整えて作っているので
「家庭内での再生は基本的には無理!」なんだとか。

何度も菌を植え継ぎ
何回も植え継ぎすると「あんた誰~!?」
という菌も出現?

5.衛生管理には気をつけよう

そんなわけですから市販のヨーグルトを種菌に使うのも、リスクがあります。
「ちゃんと固まってる」=「うまくできた」ではありません。

衛生面の管理にも注意しながら作り、食べることが大切です。


・種菌として使う時には開封してスグのものを。とにかく新鮮な状態で用意しましょう。
 開封後はまた「We are the world~♪」の世界ですから…
 菌たちの交流が始まりますよ~。

・容器やスプーンもしっかりと消毒してから作ります。
 雑菌が繁殖して腐敗、またはカビが発生、なんてことにもなりかねません。


・ケフィアなど、常温で作る場合は発酵時間も長くなります。放置は禁物。


・市販品を購入する場合も、開封後は早めに食べきるようにしましょう。
 白カビが生えることもあるらしく…
 ヨーグルトに白カビって…ドウスリャイイノサ!

ヨーグルトに集まる菌
腹痛の人

6.まとめ

ちょっとコワい話もありましたが、リスクを知っておくことは大切ですよね。

結局、私が自分では作らなくなったのは
①価格の面でそれほどおトク感がなかった。
②衛生管理面でのリスク。
③複数の種類の乳酸菌を試したい。
という点から。

他にも色々な発酵モノを扱っているので、冷蔵庫の中がビンだらけになってきた…
というのもありますかね。(笑)

そしてヨーグルトの乳酸菌に特定の効果を狙うのであれば…

えつ

市販品を買って、新鮮なうちに食べきるのが正解かなと思いました。

もちろん、手作りするのは実は楽しいんですよ~。
できたてはおいしいし。
腐敗やカビも、注意深く観察していればわかると思います。


楽しい反面、手作り発酵食品には繊細さも必要なんですよね。
一度「発酵」したら、その先は「腐敗」しない…というわけではないので。

気温や湿度が高くなる季節に向かっていますので、日ごろ気になっていたヨーグルト
の情報をシェアさせていただきました。

最後にこんな本をご紹介します。
神奈川県、葉山で「発酵暮らし」をしていらっしゃる山田奈美さんの著書です。
スローライフの実践…あこがれます。