「金峯山寺の365日」を読んで吉野山に思いをはせる

金峯山寺アイキャッチ
えつ

こんにちは。管理人「えつ」です。神社仏閣めぐりが大好きです。
今回は「いつかは行きたい」と思っているお寺の1つ、「金峯山寺きんぷせんじ」を
ご紹介。奈良県吉野山にある修験道のお寺で1350年もの歴史があります。
「金峯山寺の365日」という本を読みながら金峯山寺の魅力に迫ります!

1.「金峯山寺」のこと

今回はこちらの本と、あこがれの「金峯山寺」をご紹介します。


金峯山寺きんぷせんじの365日
著者は金峯山寺の現役僧侶である五條永教ごじょう えいきょう)さん。

金峯山寺は日本固有の山岳宗教、「修験道しゅげんどう」のお寺です。
お寺の歴史や風景と共に修行の日々について、読みやすくつづられています。

なすのごとく

キンプセンジって読むんだね。
奈良県のどの辺にあるのかな?

金峯山寺は奈良県吉野郡吉野町にあります。
ざっくり示すと奈良県のこの辺りですね。

吉野山の位置

そうです。吉野と言えば…
あの「千本桜」で有名な吉野山。

吉野さくら

こんな風に山ごと全部、桜の木。
一度でいいから吉野の桜を見てみたいなぁ…
と思いませんか?

2.修験道って?

吉野山は「桜と修験道の聖地」と言われ
金峯山寺は修験道の開祖、「役行者えんのぎょうじゃ)」によって開かれました。

著者の五條さんも、修験道の実践者として山の中で厳しい修行を重ねて
こられました。もちろん、今も。
修験道の実践者とは…「山伏やまぶし」のことです。

えつ

山伏って言えば…あの独特な装束だよね~。
小さくてとんがった帽子とか、首から下げているナゾの大きなポンポン
とかが印象的。

五條さんの解説をもとにイラストで確認してみましょう。
山伏の装束は「鈴懸すずかけ」と呼ばれ、ほぼ100%、麻素材なんだとか。

山伏の装束鈴懸

とんがり帽子は「頭襟ときん」、ポンポンは「結袈裟ゆいげさ」です。
袈裟だったんですね~…失礼しました~。
でも…、なんか、かわいくないですか?(笑)

なすのごとく

山伏と言えば「ほら貝」のイメージもあるよ。

ほら貝を吹くウサギ

山の中で吹くものだと思っていたら、寺内でも毎日、吹かれていて、
さらに山での修行中は歩きながら吹くのがとても難しいそうです。

山に入っての修行は厳しく、まさに命がけ。
「怖すぎて人生観が変わってしまうほどの修行」らしいですよ。(汗)

死ぬような思いをすることで、自ずと反省と感謝の心が芽生えます。
この心は人に諭されて生まれるのではなく、自分の中から自然と
出てくるものだと思います。

五條永教「金峯山寺の365日」~修行から見える世界~より

大自然の中での厳しい修行を重ねることで、
日々、心と身体を鍛えていらっしゃるんですね。

3.あこがれの秘仏「金剛蔵王権現」

金峯山寺は1350年もの歴史を持つお寺です。
国宝であり世界遺産でもある本堂、「蔵王堂」にいらっしゃるのが
ご本尊の「金剛蔵王権現こんごうざおうごんげん」サマ。

同じ姿の権現様が三体、並んでいらっしゃるのですが、秘仏であるため
ご開帳の時(例年3月末から5月の初旬)にしかお会いできません。

えつ

ぜひ、お目にかかりたいですうっ!

私はまだ写真や映像でしか拝見したことがありません。
今のところ、あこがれるのみ。
そこでイメージだけ、ちょこっとお伝えしてみます。

いつもの「えつの下手アート」でご覧ください。
モデルは私の相棒「なすのごとく」でご勘弁を。

蔵王権現イメージ

あ、くれぐれも誤解のないように申し上げます。
このイラストは「なす権現」であって、イメージのみです。(汗)

本物のりりしいお姿は金峯山寺の公式HPでご確認ください。
ぜひっ!!こちらから
⇒「金峯山修験本宗 総本山 金峯山寺

全身が青く、髪の毛は逆立ち、忿怒の表情?
「泣く子はいねがぁ?」と叫んでいそう… ソレハ 「ナマハゲ」ダヨ! 
不動明王様のイメージも?

右手には魔を打ち砕くという「三鈷杵さんこしょ」、
大きく振り上げられた右足も印象的。
しかも…巨大な仏様で、中央の権現様は7m越えらしいです。

想像する蔵王権現

三体いらっしゃるのは「過去世」「現在世」「未来世」のすべてを
救ってくださることを表しているそうです。

実際にお姿を拝見したら何を思うんでしょうね。
想像するだけでワクワクします。

4.今年は秋のご開帳も!

実は今秋にもご開帳があることが公式HPで告知されていました。

期間:令和5年10月27日(金)~11月30日(木)
特別拝観料: 大人1,600円・中高生1,200円・小学生800円

吉野山に宿泊する人限定で夜の特別拝観が可能な日もあるそうですよ。
いいなぁ…
幻想的でますます印象深いでしょうねぇ。

詳しくはこちらから⇒令和5年秋の秘仏ご本尊特別御開帳

えつ

日帰り弾丸ツアー、決行しようかしら。
春の桜もいいけど、秋の紅葉もきれいだろうなぁ。

「夜の特別拝観」も気になるし、思いは尽きません。
いつまでご開帳してくださるかもわからないし、早めに計画したいところです。

そう言えば金峯山寺の仁王門こちらも国宝世界遺産)はただ今、修理中です。
今夏は「奈良国立博物館」で仮住まいの仁王様たちにお会いすることができました。
正式名称は金剛力士立像こんごうりきしりゅうぞう)。重要文化財です。

金峯山寺の仁王像吽形
金峯山寺の仁王像阿形

蔵王権現様もビッグサイズですが、仁王様たちも5m越えの立派なお姿。
仁王門の修理完了(令和10年予定)までは博物館にいらっしゃるようです。

5.まとめ

奈良県吉野山の「金峯山寺」は歴史ある修験道のお寺です。
今回は現役僧侶「五條永教」さんの著書「金峯山寺の365日」を参考に
しながらご紹介しました。

えつ

大変な修行…のはずなんですが、その中にも感謝や楽しさを
見つけながら、日々の生活を重ねていらっしゃるんですね。
その前向きな姿勢がすばらしい!と思いました。
掲載された写真と付属のDVDがこれまた素晴らしいんです!
吉野山の風景や金峯山寺での修行と祈りの日々。
多くの美しい映像が収められていますよ。

付属のDVD

DVDのレーベル面にも蔵王権現様のお姿が!
癒されたい方はぜひ、ご一読、ご視聴を。(笑)
そしていつか吉野山の金峯山寺に!

なすのごとく

最後までお読みいただき、ありがとうございました。