1.去年(2023年)の梅酒
梅酒作りの必須アイテムと言えば、梅の実、ホワイトリカー、氷砂糖に保存ビンです。
去年は材料にこだわって、南高梅なんこうばいを20度の日本酒(和蔵の稔りわぐらのみのり)で漬けました。
日本酒の糖分も考え、砂糖は控えめでした。
去年(2023年)の梅酒について、詳しくはこちらの記事でお読みください。
漬けて半年ぐらいから飲めますが、年を越し、春頃からおいしくなりました。
夕飯時に無糖炭酸で割って飲む1杯。
「今日もお疲れサマ~!」ささやかな幸せですね。
そろそろ注文した今年用の梅も届く頃だなぁ。
とにかく梅酒のビンを空っぽにしておかなくちゃ。
梅の実は1年経って、仕込んだ当初よりずいぶん小さくなりました。
でも、これを捨てちゃったら、もったいないですよね。
2.梅の実を取り出す
まずは梅酒の残りを別のビンに。
後からゆっくり菜箸で取り出した梅が下の写真です。
梅の実は意外に固く、菜箸でつついてもすぐに破ける感じはありません。
「俺たち、エキスは出し切ったぜっ!」そんな梅の声が聞こえそう?
燃焼しきった梅たちの達成感をキャッチしました。(笑)
梅酒の梅は、1年以上漬けておくと、えぐみや渋みが出る場合も。
長く保存する場合でも、梅の実は1年ぐらいで取り出してしまう方が良いそうです。
さて、燃焼しきった?梅くんたちに、あと一息がんばってもらいましょう。
梅の実のセカンドキャリアだ~。
果肉がたっぷりあるからやっぱり梅ジャムだね!
梅ジャム作りの時は、なるべく金属素材の道具を避けましょう。
梅は酸が強く、金属が傷んでしまうからです。
保存容器、鍋などにはガラス、ホーロー、陶器の使用を参考に。
3.梅ジャム作り
それでは梅ジャムのレシピから。
梅ジャムの材料
・梅酒から取り出した梅
・砂糖 梅の果肉の30~50%の重量が目安
・梅酒/レモン汁 お好みで
ジャムを詰める保存ビンは煮沸消毒かアルコール消毒をしておいてね。
スプレータイプの「パストリーゼ」、便利です。
作り方は簡単です。
取り出した梅を鍋に入れ、ひたひたの水で中火にかけます。
沸騰したら弱火にしてコトコトと5分ほど。
お湯を捨て、梅の種を外してから果肉を刻みます。
これだけがちょっと面倒と言えばメンドウな作業。
私は種を取ってからハンディブレンダーを使ってペースト状にしました。
丁寧にするなら裏ごしも。
あっ、私はやってません。(笑)
今回は梅の果肉が500g程度でした。
そこにきび糖を200g(40%)、梅酒50ccとシークワーサージュースも少々。
すべての材料を火にかけ、ふつふつとしてきたら弱火にして15分程度かき混ぜます。
ぽってりとして、とろみがついてきたら出来上がりです。
鍋から出して熱い内にビンに詰めてフタをします。
冷めるまでビンをさかさまにしておくと空気を遮断することができます。
4.梅酒の香りの大人ジャム
梅酒とシークワーサーを利かせた、大人の梅ジャムができ上り!
爽やかさもあり、梅酒の芳醇な香りも楽しめます。
お子ちゃま用に作る時は、梅酒を入れずに作りましょう。
梅の実を煮る時も、何度か水を替えて煮直すとアルコール分がしっかり飛ばせます。
出来上がりをさっそく紅茶に入れていただきました。
相性抜群です。ヨーグルトにも合いそう。
ふと気が付いたんですが。
ジャムが冷めてきたら、少し固めのテクスチャーに変わったような!?
あれっ?果肉を煮詰める時間がちょっと長過ぎた?
やや固めでしたが普通にすくって使えるので、「まぁ、いっか。」とそのままに。
どうしても緩めたい時は、再度鍋に入れて水分を足して煮込み直せば大丈夫です。
手作りジャムは砂糖の量、使い方や保存環境によって状態が変わります。
冷蔵していても、ジャムの状態はこまめにチェックしておくのが正解です。
2~3週間を目安に食べきるようにしましょう。
5.まとめ
梅酒の梅を使ったジャム作りをご紹介しました。
簡単に作れるので、最後まで梅の実を使い切りましょう。
・梅は酸が強いので、金属製の調理器具は避けます。
・梅を煮た後に種を外し、果肉の重量に対し30~50%の砂糖で煮詰めます。
・砂糖や梅酒と合わせて煮詰める時間は15分程度を目安に。
・固くなったジャムは、水分を加えて再度煮ることで柔らかくすることができます。
・手作りジャムの保存は管理をしっかりと。こまめにチェックを!
最後に梅の事なら何でも知ってる「梅おばあちゃん」こと乗松祥子さんの本をご紹介します!
幻の梅、杉田梅との出会いや思い入れ、梅仕事のレシピ、人生観も。
さまざまな想いがつづられたステキな本です。
そんな乗松さんのお店「延楽梅花堂えんがくばいかどう」を訪問した記事もぜひお読みください。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
こんにちは。管理人「えつ」です。去年仕込んだ梅酒を毎晩、飲んでいます。
だいぶ飲んで、残りわずか。そろそろビンを空けて今年の準備をしなくては。
そんなわけで去年の梅酒から取り出した梅でジャムを作った話です。
もくじ