青森「生姜味噌おでん」の秘密!

生姜味噌おでんアイキャッチ
えつ

こんにちは。「まな♪まな」管理人の「えつ」です。
立春を過ぎたもののまだまだ寒さは続きそうですよね。
今回はそんな季節にピッタリな青森名物「生姜味噌おでん」を取り上げます。
独特な具材や味噌だれ、「青森おでん応援歌」まで幅広くご紹介しますよ!

1.青森おでんとの出会い

青森おでんに出会ったのは今から8年ほど前。
正月の青森空港でした。
この時はけっこうな悪天候で羽田を出発する時から
「青森の天候次第では引き返します」…とアナウンスがありました。

案の定、青森空港はびゅうびゅうの猛吹雪。
なんとか無事に降りられましたが、まあ寒いこと寒いこと。
そしてあたり一面「銀世界」でした。

えつ

母の実家が青森で、子供の頃からよく遊びに行ってました。
でもよく考えてみたら夏ばっかりだったんです。冬はしばれるぅ~。

空港2階のレストランで食事をしました。
メニューをみたら「生姜味噌おでん」の文字。

青森空港メニュー表

「生姜味噌おでん」…!?
初めて聞く名前です。
さっそく注文してみました。

青森空港で食べたおでん

こんな感じでとってもシンプル。
具材は大根、こんにゃく、さつまあげにゆで卵。

さつまあげは、ずいぶん薄くてペラっとした感じ。
(実はこれが青森おでんの特徴の1つ!)

そしてネーミング通り、生姜の効いた味噌だれが。
自分でトッピングできる仕様です。

生姜のピリッと感と甘じょっばい味噌の味がかなり気に入りました。
もちろん冷えた体には効果抜群でした。

なすのごとく

身も心も温まるとはこのことだ~。

えつ

あ~、また青森で食べたいなぁ。
ホッケのつみれ汁も食べたかったしぃ。

2.まずは青森おでんの基本

ここで青森おでんのポイントをチェック。

空港で出会ったペラっとしたさつまあげ。
青森では「大角天だいかくてん」と呼ばれるものでした。

厚さが3mmくらいですが、長さは20cmで幅が12~13cmかな?
これをカットして煮込みます。

なすのごとく

大角天で有名なのは「丸髙高橋かまぼこ店」だよ。
関東地方ではなかなかお目にかかれないなぁ。

青森では「さつまあげ」を「天ぷら」と呼ぶ文化があったらしく
「大きくて四角い天ぷら」 ⇒「大角天」とわかりやすいネーミング。

生姜味噌おでんの原型は下の写真のように大角天とこんにゃくを串にさし、
味噌だれをかけて食べていたようです。

大角天とこんにゃく
えつ

くぅぅ、めっちゃ、おいしそう~。
串にささってるのがまた、いいなぁ。
屋台でアツアツを食べたい。

そして「たれ」にはすりおろした生姜と津軽味噌を使っています。
お砂糖も加わり、甘じょっばくてピリリ。

津軽味噌の特徴はこちら。

津軽味噌とは

長時間の熟成で旨味が増しているため角の取れたまろやかな味が
特徴なんだとか。

生姜味噌だれ、作ってみたくありませんか?

青森「カネセ高橋かまぼこ店」がオススメする生姜味噌のレシピが
作りやすい量なので参考に。
カネセ高橋かまぼこ店HP;「生姜味噌の作り方

青森の郷土料理はまだまだたくさんあります。
「せんべい汁」に「じゃっぱ汁」…「貝焼味噌」…
津軽味噌の活躍する場面はまだまだありそうですね。

3.具材が増えてバージョンアップ

大角天、こんにゃくの他にも具材が加わり進化をとげた青森おでん。
青森では焼ちくわ、タケノコ、つぶ貝といった具材も有名です。

ちくわは普通のおでんにもつきものですが、青森では「ぼたん焼きちくわ」
と言って厚みがあり大き目サイズ。
何しろ青森はおいしい魚介の産地ですからね。

有名なのは 丸石 沼田商店です。
HPトップのちくわの写真が立派ですよ~。 
青森の技ありちくわ 丸石沼田商店

青森おでんの会推奨こだわり具材
「青森おでんの会」公式サイトより


つぶ貝…残念ながらまだ食べたことがありません。
青森の観光情報サイト「あおもり案内名人」-青森うまいものカルタのコーナーに
つぶ貝入りおでんの説明が。

正式名称は「モスソ貝」だとか。

つぶ貝説明
観光情報サイト「あおもり案内名人」より


きっと貝からいい出汁が出るんでしょうねぇ…
つぶ貝の手前に映っている細いタケノコも青森名産です。
ネマガリダケとかヒメタケと呼ばれ、こりこりしておいしい食感です。

4.青森おでんの会

さらに…
とうとう見つけてしまいました。
青森おでんの会」です。いいですねぇ。

青森生姜味噌おでんの文化を広めようという会。
こういうの、大好きです。
是非、サイト内じっくりご覧ください。「青森おでんの会」HP

青森おでんの会広告
青森おでんの会 HPより

さらにここで面白いモノを発見。
「生姜味噌おでんの応援歌」!?
歌のタイトルは「わいやーめーどー しょうが味噌おでん」

なすのごとく

「わいや~め~ど~」って何かの呪文?

音声が聴けますから是非視聴してみてください!
「青森おでんの会」HP:生姜味噌おでん応援歌

約30秒のラテン系イントロの後に…
思いっきりこぶしの効いた歌声が始まります。(笑)

えつ

リズムはサンバっていうかサルサな感じ?…
間奏から「マツケンサンバ」に流れて行っても違和感無いかも~。

歌詞はサイト内「おでんMAP」からも閲覧できますよ。
1番の歌詞だけ拾ってみました。↓

生姜味噌おでんの歌
生姜味噌おでんの歌


え~、ざっくりと津軽弁を翻訳します…
「わいや~」⇒とっても /「め~ど~」⇒おいしいぞ!(うめぇど、の変形?) 
…となります。(たぶんね…笑)

「ぬぐだまる」は「あったまる」の意味ですね。

この歌詞の後に「らっせぇら~、らっせぇら、生姜味噌おでん!」
と掛け声が入るのも気に入っています。

津軽弁は奥の深い言語で…謎に満ちています…(笑)
また別の機会に記事を書いてみたいです。

5.まとめ

・青森おでんは具材とたれに特徴があり、たれにはすりおろした生姜と津軽味噌が
使われています。

・具材は大角天、こんにゃくを中心に大根、卵、焼ちくわ、つぶ貝、タケノコと
 バリエーションが豊富です。
 大角天、ぼたん焼きちくわ、つぶ貝、細いタケノコはどれも青森の名産品で
 一皿で青森を堪能できる郷土料理です。

今回ご紹介した青森紹介サイト
丸石沼田商店
カネセ高橋かまぼこ店
あおもり案内名人
青森おでんの会

えつ

生姜味噌おでんの缶詰がお取り寄せできます。
具材は2種類あります。私も今から取り寄せま~す!
おでんの歌とビールをお供に食べたいです。