1.バナナ酵母の起こし方
今年は春のイチゴ酵母から始め、ハーブ、梅、リンゴ…
季節の果実やハーブを使って「酵母起こし」に挑戦しました。
バナナの旬は夏らしいのですが、いつでも手に入りやすいし
価格も手頃なので気軽に試せるのがいいところ。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/e1185619dd877460472ee62a4ae25cff-e1628659824379.png)
そうそう。イチゴ酵母もおいしかったけど、値段もそれなりだから
「えつ」はそのまま食べたい欲望にかられてたよね~。
<準備するもの>
ガラス容器,バナナ1~2本,浄水(浄水器を通した水道水)
※ガラス容器は500ml~800mlくらい。使用前に熱湯消毒をして乾燥させます。
酵母の起こし方は簡単です。
ガラス容器に皮をむいたバナナをちぎって入れ、浄水をビンの8~9割まで。
清潔なスプーンで良くかき混ぜます。
あとは1日に2~3回、ビンのふたを開けて中をかき回します。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/22fb17e43b0094fce04ebed529651819-e1628852852691.png)
たったこれだけ!簡単です!
ちなみにバナナはよく熟れたモノを選びましょう。
でも「熟れ過ぎ」はすぐに実がドロドロになるのでご注意を~
こんな風に、すぐシュワシュワしてきます。
3日めにはもうブクブクいっていました。ビールみたい?
![バナナ酵母](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/f4b41529d0b84cbefb15c417239641fc-1024x431.png)
写真のようにバナナの実が茶色くなってくるので
「え~、大丈夫かなあ!?」とちょっと心配になります。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/079d216435fdbec44f5361aa86447dfa-e1628941670784.png)
まさか腐敗!?どうしよう?
こんな時は「香りで確認」しましょう。
バナナのいい香りがしていれば大丈夫です!
「腐敗」と「発酵」は紙一重。油断せずにいつも確認を。
3日~5日程度で酵母液は完成。
完成したら液を濾して酵母液は冷蔵庫で管理します。
1週間程度を目安に使い切ります。
![こした後のバナナ酵母液](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/77eaf266674b8fcf97ab3e6db17b9cee.png)
2.まずは飲んでみる
濾したあとのバナナももちろん使います。
パンに混ぜ込んだり、スムージーに入れてそのまま飲んでもよし。
私は今回、甘酒と混ぜて冷凍庫へ。
バナナアイスにして食べました。
![バナナ酵母スムージー](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/06a5880ee3b4e64dbdfd6ea738a0ed4a.png)
もちろん酵母液はそのままで飲んでもOK。
酵母液を飲むことで腸内環境の改善にも期待ができます。
バナナの香りはするものの、味がするわけではないので
ジュースやスムージーに入れて飲むのがいいですね。
3.パンを焼こう!
せっかく元気な酵母が起きたのでパンを焼きます!
まずは小麦粉と酵母液を合わせてパンの元種を作ります。
それぞれ同量を混ぜて作ります。
3日間かけて元種を作り、さらに小麦粉と合わせて生地作りへ。
![バナナ酵母のパンの元種](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/a1f3e354ed8cd83ab5be543aa6534469.png)
時間はかかりますが、かき混ぜる作業さえ忘れなければ
たいした手間ではありません。
肝心なのは「酵母」たちのご機嫌ですね。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2021/08/2ff66c0f02414e59206d1d9682d8f72a-e1628852521318.png)
実は梅の酵母液でパンを作ろうとして発酵に失敗したことが…
そうなんです。
この時は生地をうまく発酵させることができませんでした。
酵母が周りの環境になじんでいないと育たない…ということがあるようです。
何度かパンを作っていくうちにキッチンに酵母がすみ着いてくれるんだとか。
さて酵母たちのご機嫌やいかに…!?
今回はうまく発酵し、焼成できました!!
![バナナ酵母パン焼きたて](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/21ef8058eab11048128afbc2aca0b271.png)
レーズンとチーズを入れて焼いてみました。
家庭菜園の野菜もそうですが…
自分で時間と手間をかけたものは美味しさもひとしおですね。
![バナナ酵母パン切り口](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/4fac7d7274e79082a568c44779a4216e.png)
4.粕床への応用
スムージー、パン…と作りましたが料理にも活用できます。
味噌と酒粕に酵母液を加えて「漬け床」を作ります。
野菜や魚、肉…好きなものを漬けられますよ。
![味噌粕漬け床を作る](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/1d13a06730e17f02f347d6d604425401-1024x383.png)
左の写真はバナナの酵母液と小麦粉を混ぜたものです。
パンの元種と同じ要領でそれぞれを同量ずつ加えます。
これに味噌と酒粕、少量の甘酒を加えて漬け床を作りました。
今回は味噌、酒粕を2種類ずつ用意しました。
味噌、酒粕、「酵母液+小麦粉」が同量の配分です。
![ブリの粕漬け](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/12/c28c0677ea89625dc7e6ee196b88a8df.png)
こんな感じで素材の周りに塗り付けて2~3日冷蔵庫へ。
は脂ののったブリを漬け込んでみました。
まわりの味噌を拭きとってから焼きます。
焦げ付かないかどうか時々見ながら焼きました。
美味しく焼けましたよ。
5.まとめ
- バナナは糖分が多く、酵母が起こしやすいので初心者向きです。
清潔なガラスビン、バナナ、浄水を用意しましょう。
バナナはよく熟れたものを使用します。 - 毎日2~3回、ビンのふたを開けてかき混ぜます。
3日程度で酵母が起き、泡立ってきます。 - 出来上がった酵母液は冷蔵庫で保管。1週間を目安に使い切ります。
- ジュースやスムージーに混ぜて飲むのが一番手軽でオススメです。
- もちろん、パン種としても使いましょう。
甘い香りのおいしいパンを焼けます。 - 漬け床に混ぜ込むことでコクや旨味を足すこともできます。
- 発酵は腐敗と紙一重です。
「清潔さと香り」にはいつも気を配ってくださいね。
![](https://mana2-850.com/wp-content/uploads/2022/04/460978e4f89e9dbce694576b14b8399f.png)
時間がたつとシュワシュワと起きてくる酵母。
目には見えないのに「確かにいるんだなぁ」と思うと不思議です。
次は酒粕の酵母にも挑戦します!
バナナ酵母で作った「純米大吟醸」があります!
興味のある方はお試しください。
こんにちは。管理人「えつ」です。
酵母料理の勉強を始めてから、色々な酵母液を作っています。
今回は、糖分が多く酵母が起きやすいバナナの酵母液をご紹介します。
初心者でも簡単に作れますよ。
パン作りにはもちろん、それ以外にも活用できます。
ちょっと余ったバナナがあった時に試してみませんか?