宇治平等院で出会った雲中供養菩薩の魅力

雲中供養菩薩アイキャッチ
えつ

こんにちは。「まな♪まな」管理人の「えつ」です。
今回は宇治平等院の「雲中供養菩薩うんちゅうくようぼさつ」にスポットを
あてて語ります。宇治平等院にはたくさんの国宝があるんですが
私の「推し」は何と言っても「雲中供養菩薩」です!
どこがそんなにいいのか…?その魅力をご紹介しましょう。
是非、読んでみてくださいね!

1.宇治平等院鳳凰堂

宇治平等院と言えば、10円玉硬貨に描かれている鳳凰堂(写真中央)を
思い出しますよね。

平安時代後期の1052年、藤原頼通(パパは藤原道長!)による建立です。
鳳凰堂は1053年に完成しています。


そのころブーム!?になった「末法思想」のおかげで「極楽浄土」への
あこがれが強まったと言われています。
この美しい風景は極楽浄土をイメージしているんですね。

えつ

鳳凰堂(阿弥陀堂)の中を拝観するには別途300円が必要です。
ガイドさんの詳しい説明が聞けますよ。是非!


中に入ると中央に大きな阿弥陀如来坐像が安置されています。
その高さ約2.8mのなんとも立派なお姿です。

この阿弥陀如来サマが亡くなる人を迎えに来て極楽浄土に
連れて行ってくれるんだって。

2.鳳凰堂(阿弥陀堂)の26人

阿弥陀堂の主役はもちろん、阿弥陀如来サマ。
つまり「センター」ですね。
この如来サマに寄り添うのが、私の推し「雲中供養菩薩」さまたちです。
総勢52名、「ナントカ坂46」よりも大所帯の皆さんです。

阿弥陀堂内で如来サマの頭上壁面に点在。(イラスト斜線部分)
仏像ですが、平面的な造形で壁にかかっています。

ちょっとゆるめに描いてみるとこんな感じです。

雲中供養菩薩のイラスト


「雲中」と言うだけあって皆さん雲に乗っています。
雲のしっぽ?がたなびいているのがいい感じ。
「スピード出るよ~っ!」みたいな?(笑)

後頭部には「頭光ずこう」という光の輪があります。
(天使の輪っかとは向きが違うのね…)

座って楽器の演奏をしている方が多いのですが、姿勢はさまざま。
よく見るとダンサーもいたりして… なんだか楽しそうな集団です。

是非、こちらから本物のお姿をご覧くださいね!(平等院HP)

えつ

音楽や舞踏で盛り上げながら阿弥陀如来サマとお迎えに
来てくれるんだ~。ゴージャスだわぁ。
「東京スカパラダイスオーケストラ」と「EXILE」を合体させたみたい。

本来、52名全員が阿弥陀堂にいらしたのですが、現在は26名。
残り26名は「ミュージアム鳳翔館」に。会わねば!

3.ミュージアム「鳳翔館」

ミュージアム「鳳翔館」では多くの国宝、重要文化財の見学ができます。

モダンな建物で、照明やガラスケースなど、スタイリッシュでオシャレな空間。

阿弥陀堂では距離が遠いのと明るさの関係で、菩薩像の表情まではよく
分かりませんでした。
(とにかく全体的にシックなこげ茶色なので。)

こちらでは、すぐ目の前でライトアップされているため、細かい表情まで
見ることができます。
なんだかカワイイんですよね。菩薩さまたち。癒されます。


平安時代の色彩を復元した像もあり、その美しさにはもうビックリ…

色の復元
えつ

こんなにカラフルだったんだ~。
なんか見てるだけでテンション上がるぅ~。

4.ミュージアムショップにも出現!

博物館を出ると、お約束のグッズショップが。
ここでも雲中供養菩薩グッズの多いこと!!もはやアイドル物販?
推しグッズをゲットしたい「オタク心」を悩ませます。

悩んだあげくコレに決めました。

雲中供養菩薩トランプ

なんと!「雲中供養菩薩トランプ(800円)」です。
これを考えたヒト、すごい。トランプは52枚だから菩薩さまの数と一緒!
全員のブロマイドがトランプになってるなんて、ステキ過ぎ。

ちょっとアップにしてみましょう。
カードの下側に「北19号」「南14号」の文字。
菩薩さまたちに番号が?

北19号と南14号カード
北19号さん(♡6)と南14号さん(♠A)

お堂で配置されていた場所によって北と南のグルーブに分け、
さらに1から26までの番号が付けられていたのでした。

えつ

「北19号!?…菩薩さまを「号」で呼ぶ~?
味も素っ気もないわぁ。役所仕事みたい。

「菩薩」と言えば、仏の世界においては如来サマに次ぐ地位!?のハズ。

仏の世界のヒエラルキー

悟りに近いとされている方たちが「19号」とか呼ばれているところが面白い。
いや、悟りに近づくと「そんな呼び方なんて関係ありませんよ~。」
という境地にたどりつくのかも?

5.まとめ

  • 「雲中供養菩薩」は「宇治平等院、鳳凰堂(阿弥陀堂)」と
    ミュージアム「鳳翔館」で拝観できます。
  • 阿弥陀如来と一緒に、死を迎える人を極楽浄土へ導く任務を負った
    総勢52名の菩薩の皆さんです。
  • 全員が雲に乗り、楽器の演奏や舞踏、合掌など一体ごとに違う表情
    動きが見られます。
  • 52体の菩薩さまたちは南北2つのチームに分けられ、それぞれ
    1~26の番号をつけて呼ばれています。
  • ミュージアムショップは「雲中供養菩薩」グッズがあふれています。
    思う存分、お買い物を楽しんでください。
    「雲中供養菩薩トランプ」はオススメです。

記事作成のために色々なイラストを描いているうちに
どんどん「雲中供養菩薩」愛があふれて「ゆるキャラ」を作成しちゃいました。
なんて名前をつけようかしら。

オリジナルキャラクター雲中くん
えつ

怒られるかな。「せ〇んとくん」のお友達になれるといいな。(笑)

宇治と言えばお茶。中村藤吉本店の抹茶アイス、おいしいですよ~。
抹茶の生茶ゼリイは是非お店で味わってくださいね。

工作好きな方にはこちらをおススメ。紙で組み立てる宇治平等院。
平等院以外にもお城や名勝…いろいろあります。