去年の梅酒

去年(2024年)は「食べチョク」サイトから神奈川県小田原の「杉田梅」を予約購入し、梅を漬けるアルコールにはブランデー、果実酒用の日本酒を用意しました。
これまで5年、梅酒を作ってきた中では一番満足のいく出来上がりでした。
去年の梅酒作りはこちらの記事から。

やっぱり素材は大事ですよね~。
ああ、もう残りわずかなのが残念だな。
去年は日本全国、梅の大不作と言われていましたが、神奈川県小田原市の「あすなろファーム」さんからは立派な杉田梅を送っていただきました。
日本に伝わる梅の原種と言われる杉田梅は、
産出量が少なく「幻の梅」とよばれています。
とにかく大きくて酸味が強いのが特徴ですが、この梅を除草剤・農薬・化学肥料を使わずに
栽培しているのがあすなろファームさんなのです。
そんな素晴らしい杉田梅を、
今年も予約購入しようと思っていたのに…
うっかり油断していたら…
あっという間に杉田梅は完売しているじゃぁないですか~!
ショックです…(泣)

皆さんも、梅の手配はくれぐれもお早めに~…(泣)
残り梅のシワシワ問題
さてさて。
梅酒のビンから取り出した残り梅たち。
まだまだ大きくて立派な実もたくさんあります。

とは言え写真のように、シワシワになって
縮んだ実も。
同じビンの中でも場所によって違いがありました。
大きいままの梅は、柔らかさがありますが、
シワシワ梅は固くなってミイラ状態に。
実はこのシワシワ、梅と漬ける液(酒)との
浸透圧が関係しています。
糖度の低い方から高い方へ水分が移動するので、いきなり高い糖度で漬けると梅からエキスが流れ出てシワシワになってしまいます。
まぁ、シワシワになっても梅酒はおいしく仕上がりますが、シワが寄らないようにするには、漬けるお酒の糖度を高くし過ぎない工夫が必要です。
以前、このブログでもご紹介した
梅の達人「乗松祥子のりまつさちこ」先生は著書でこんな風におっしゃっていました。
青梅の場合は、漬け方があるんです。徐々に加糖するんです。
一気にすると梅の実に皺しわが寄ってしまうもんですから、五回くらいに分けて加糖していくんですね。」「百年の梅仕事」 乗松祥子
乗松先生は氷砂糖の他にハチミツも加えて作られるそうです。
梅酒作りも極めれば、いろいろな技があるんですね。

氷砂糖は溶け方がゆっくりなので、浸透圧が
ゆっくり進みます。
梅のシワが気になる方は、回数を分けて氷砂糖を入れてみてください。
シワの無い残り梅は、きれいな形のままで
リメイク活用もできますね。
「残り梅仕事」スタート!
私のようにさっさと梅酒を飲み切った場合は、そのタイミングで梅を取り出すことになりますが、まだ梅酒が残っていても、漬け込んでから1年ほどで取り出すのがいいようです。
多少の苦みが出たり、場合によっては梅酒の
濁りにつながることも。
ここで「梅仕事のいつものお約束」を確認しておきましょう。
それは梅仕事と同様に、残り梅仕事にも「金属製の調理器具」を使わないことです。

金属のボウル、鍋、お玉、フォーク…などは梅の強い酸でさびさびになります。
梅にも影響が出ては困りますから、保存用の容器もガラスかほうろうを使いましょう。
調理する鍋にも、ほうろう製をおすすめします。
今回は、ビンから取り出した杉田梅を3通りにリメイクしました。

上の写真、3つとも同じに見える上に、かなり地味な映像ですが(笑)
実はそれぞれ中身が違います。
写真左から…
・ビンから取り出してそのままカットしただけの梅の実
・梅ジャム
・梅みそ
…となります。
この他にも、しわしわのミイラ梅くんたちを醤油のビンへ入れました。
「梅醤油」としてのセカンドキャリアを歩んでいただきましょう。
醤油に梅の風味が移って一味ちがった醤油を
楽しめます。
さて、取り出したままの梅の実は、そのままで充分おいしく食べられます。
おいしい「大人のおやつ」です。

お酒と砂糖の海の中に半年以上もいたんだから。
そりゃあ、おいしいに決まってるぅ!
ただし、お酒に漬かっていた梅ですから、運転等にはご注意を。
そのままはもちろん、フルーツやヨーグルトと一緒に食べるのもオススメです。
ペースト状にしてドレッシングを作るのもいいし、ドライフルーツのようにクッキー生地に混ぜ込んで焼くこともできます。
梅ジャムと梅みそを一緒に作る
次に梅ジャムと梅みその作り方をご紹介します。
今回、私は沖縄の黒糖を使用し、梅の重量の20%を目安にしました。
砂糖の量は、お好みで加減してください。
- 残り梅をカットして種と実にざっと分けておく。
- ほうろうの鍋に梅の実、ひたひたになるぐらいの水を入れて弱めの中火に。
- かき混ぜながら煮て、トロトロになったら種は取り出す。
- 砂糖を加え、焦がさないようにかき混ぜながら、さらに煮詰める。
- 好みの固さで火を止めればOK。
ここまで作ればジャムの完成です。
お好みでレモン汁やシークワーサーの汁を加えると、さわやかな味に。
冷めると固くなりがちなので、少しゆるめに
作っておくのがオススメです。
清潔なガラス容器などで保存してください。
冷蔵庫で2週間ぐらいを目安に保存します。

梅ジャムとフルーツとヨーグルトの組み合わせは手軽なオヤツにピッタリです。
カレーの隠し味にも使えます。
このジャムに味噌を加えれば、すぐに梅みそになります。
鍋から梅ジャムの分を取り除き、残りの梅と
同量程度の味噌をそのまま鍋へ。

弱火でかき混ぜながら火を通します。
最後にお好みでみりん、かつおぶし、
生姜のすりおろし、ごま…などでカスタマイズするのもオススメです。
シンプルにキュウリにつけるだけでもおいしいし、今回は里芋の田楽みそを作ってみました。
ちょっとしたおかず味噌になりますから試してみてくださいね。

今年ももうすぐ梅仕事の季節
毎年、私の「梅仕事」は小梅が出回り始める5月下旬ころから始まります。
・青い小梅で梅ジュース
・青梅で梅ジュース/梅酒
・完熟梅で梅干し
全て作った年もありましたが、
今年はどうしよう…
杉田梅の当てが外れたので、悩みます。
ひとまず奈良県の王隠堂さんの南高梅を取り寄せようと思います。
さらに。
この写真…我が家の裏庭で撮りました。
なんだかわかりますか?

実は庭の片隅にある「杏あんず」の木です。
例年、ほとんど実がならなかったのに…
今年はいきなりたくさんの実をつけています!!なぜ!?

うれしいけど、ちょっと不思議…
まさか天変地異の前ぶれ!?
ひとまずこの「杏」であんず酒を漬けてみよう。
収穫時期は梅の実と同じ、5月~6月頃のようです。
杏の実を観察しながらうまく収穫できるといいんですが。
「残り梅仕事」いかがでしたか?
おいしい梅酒を楽しんだ後の「残り梅」を、
ぜひ上手に活用してくださいね。
気候変動もあり、農作物の収穫にも次々と
異変が起きています。
お米不足もまだまだ続いていて、不安はつきません。
今年の梅が豊作であるのを祈りつつ、梅仕事の準備に取りかかろうと思います。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
梅は「うんめぇ~」し、健康にもいいからぜひ食べてね。
疲れた時には「梅エキス」も
オススメだよ!
青梅の果汁を長時間、煮詰めて作るのが
梅エキスです。
青梅1kgから30gほどしか作れない貴重なものです。
疲労回復や胃腸の健康改善、生活習慣病の予防などにも効果があります。
こんにちは。毎日、自家製梅酒で晩酌を楽しんでいる管理人
「えつ」です。
去年(2024年)6月に仕込んだ梅酒も残りわずかに。今回は、ビンの底に残った残り梅を捨てずにおいしく活用する「残り梅仕事」をお伝えします。