秋の干し柿作り

干し柿作りアイキャッチ
えつ

こんにちは。里山暮らしの管理人「えつ」です。
ちょっと前に近所を散歩していたら、干し柿を吊るしている家を発見!
いいなぁ…と思って自分でも作ってみることにしました。
作り方と出来上がりまでの要点をご紹介しますよ~。

1.秋の風景「干し柿」

今年は秋なのに「真夏日」が続き、いつまでも半袖がしまえずにいましたが
やっと季節が進み、それらしくなってきました。

紅葉2023

真っ赤なモミジに黄金色に輝くイチョウの木。
京都じゃなくても、横浜の片田舎で充分に紅葉が楽しめます。

イチョウ2023

ほのぼの気分で散歩をしていたら…
干し柿を作っている家を発見!
最近ではあまり見かけなくなった軒下の干し柿。

干し柿を作りたい

子供の頃はよく食べました。
甘くておいしかった思い出が。

タイミングよく、生協で「干し柿用の渋柿」を見つけたので
挑戦してみることに。

用意した渋柿

ここで1つ目のポイント。
干し柿作りでは気温がとても大切です。
気温が10℃以下で安定し、天気が続きそうな頃をねらって作ります。

なすのごとく

気温が高過ぎるとカビが生えやすいから気を付けよう!

2.皮をむいてヒモに結ぶ

それでは干す準備を。
まずは渋柿と荷造り用のヒモを用意しておきます。

つるすヒモ

ヒモは60cm程度にカットしておき、両端に柿を結びつけます。
ヒモは右のタイプの方がしっかりしていてオススメ。

干し柿用の渋柿はヒモに下げやすいように、枝が残してあります。
今回は愛媛の柿で、タテ長とまん丸の2種類。

干す前の渋柿

ヘタの部分と枝を残してクルクル皮をむきます。

皮をむいたらヒモにぶら下げます。
先端を一度片結びしておいて、
結び目の手前部分に指を入れてヒモをほぐし…

柿のヒモ結び

柿の枝をくぐらせると…こんな感じに。

柿を紐に結びつける

反対側も同様に柿を結び付けます。
ヒモの両端に柿が付いたら、沸騰したお湯でさっと10秒。
水気はふき取っておきます。

むすんだ柿を消毒

ぶら下がった2つの柿を見ていたら
昔、アメリカンクラッカー?とかいうオモチャが
流行ったのを思い出しました。

ヒモの両端にあるボールをカチカチぶつけて遊ぶんですが
これがけっこう危なくて、すぐにブームが去ったような…(笑)

皮も捨てずに天日干しに。
たくあんを漬ける時に大事なアイテムに。

渋柿の皮

3.干している間の要点は?

えつ

風流に軒下に吊るしたかったけど…
良さそうな場所がない!どうしよう。

仕方なく、布団干し用ハンガーを使用しました。
洗濯物のピンチハンガーでもいいですね。
雨が降った時や夜は家の中に入れる方が安心です。

渋柿を干す

ポイントは柿同士がくっつかないようにして干すこと。
そうしないとカビが生える原因になります。
とにかく日当りと風通しには要注意。

それから里山ならではの気になる動物たちの問題
この辺り、さすがに熊やイノシシは現れませんが
カラス、タヌキ、テン…まだまだ他にも何かがいそうな気配。

柿をねらう動物たち
なすのごとく

出し入れが面倒でも、やっぱり夜は家の中が安心だよ。
その時はなるべく室温が低い場所に置いてね。

カビと動物問題。
これさえクリアできれば大丈夫です。

4~5日経つと、乾いて表面が固くなってきます。
そうしたら柿をやさしくもんでください。
皮が破けないように気を付けて。

何日かおきに様子を見ながら実をもんでおきます。
仕上がりまでに4~5回もむのが目安です。

4.だんだん黒く…

干している内にだんだん柿が黒ずんできました。
「腐った?」と気をもみましたが、大丈夫。
黒さは渋柿に多く含まれる「タンニン」という成分です。

えつ

自家製の発酵食品もそうだけど、いつも匂いや状態を
確認しながら作るのがコツかなぁ。

12日後の柿

まん丸だった柿もなぜかだんだんタテ長に。

さらに10日目の衝撃…
お尻の方にカビらしきモノが生えた柿が!

干し柿にカビ発生

緑色の斑点…これは青カビなんじゃ?
側面ばかり気にしていて油断してました。(滝汗)
干す位置をチェンジする工夫が必要だったのかも。

白くて乾いていたら、柿の糖分が出てきた可能性があります。
白くてフワフワ…だっらカビかもしれません!

とは言え、変な匂いは…特になし。
下半分をカットして、ついでに試食しちゃいました。

えつ

甘くてトロトロ。おいしい。
お腹をこわすこともありませんでした~。

まぁ、この辺りの判断はご自分で。
私は食い意地がはっているので食べちゃいました。(笑)
範囲が広がっていたら残念ながら廃棄した方がいいですよね。

5.できあがり!

そんなこんなで2週間が経過しました。
ここまで来たらできあがりをいつにするか…
自分で決めます。(笑)

なすのごとく

柿は干せば干すほど小さく固くなっていくよ~。
柔らかめが良ければ2~3週間がいいんじゃないかな。

2週間後できあがりの柿

カットして断面を確認してみることに。
けっこう「ぷにぷに」してます。

干し柿の断面図

お~、トロトロしていて繊維がたくさん。
なんだか干し芋のようにも見えますよ。

切りながらちょっと味見…
もっちりと柔らかな歯ごたえ。
そして甘味が濃いっ!おいし過ぎるっ!

他のフルーツと一緒に盛り付けて食べようっと。

フルーツと干し柿

この時はキウイ、りんご、ヨーグルトと。
紅茶も一緒にいただきました。

えつ

手作り干し柿、めっちゃ美味だしコスパもいいわぁ。
試してみる価値、ありますよ~。

保存はフリーザーバッグに入れて冷蔵庫へ。
カチカチにならずに保管できます。1~2週間はOKです。
冷凍庫なら1~2か月を目安に、なるべくお早めにどうぞ。

干し柿って平安時代から食べられていたらしいですよ。
元祖ドライフルーツ」ですね。

食物繊維とβカロテンが豊富な干し柿の市販品はこちらから。

なすのごとく

最後までお読みいただき、ありがとうございました~。