1.春植えでキタアカリ
ジャガイモの植え付けは春か秋が一般的です。
育てやすいのは2月下旬~3月上旬に植え付ける「春植え」です。
暖かくなる気候を利用して順調に成長させることができます。
一方で「秋植え」は植え付けが8月末から9月上旬です。
残暑でせっかく植えた種イモがダメになったり…
寒くなる時期が早くなると成長が見込めないことも…
その年の気候に左右されるし、栽培期間も短くなりがちだから
あまり大きくは育てられない事も。
初心者はやっぱり「春植え」かな。
さて今回、植え付けるジャガイモはこちら。
「キタアカリ」という種類です。
ころっとしていて、なんだかかわいいですね。
芽の色が少しピンクっぽく見えます。
「キタアカリ」は男爵系の仲間なので調理するとホクホクするタイプ。
煮るとほろっと崩れるのでコロッケやポテサラ向き?
男爵系とメークイン系
ジャガイモは主にこの2つの系統に分かれます。
男爵系はごろっとした外観で食感はホクホクするタイプ。
メークインは横長型で食感はねっとり、煮崩れしにくいジャガイモです。
あ~、でもグズグズになった肉じゃが、好きだなぁ。
カレーの中でとろけまくってるジャガイモもいいよね~。
キタアカリは果肉が黄色く、男爵系の中でも甘味が強いのが特徴です。
スーバーなどではあまり見かけないので、収穫が楽しみです。
2.土作りと芽出し
例によって…まずは畑の土作り。
いきなり種イモを植える事はできないんです。
植え付ける2~3週間前から畑の土作りをしておきます。
最初に苦土石灰を入れましたが、ジャガイモはどちらかと言えば
酸性好みらしく…入れすぎは禁物…?
苦土石灰、入れ過ぎてアルカリ性になってたらどうしよう?
土の中の「PH(ペーハー)」を量ればいいのかも。
肥料はリン酸とカリウム成分が多めになるようにします。
肥料の袋に成分や割合が書いてありますから参考に。
それから種イモの準備は「芽出し」です。
これも植え付けの2~3週間前からになりますが
簡単に言うと、種イモの日光浴です。
朝から夕方まで、日なたに置いて日光浴。
夜は寒くならないように家の中へ。
こうすることで発芽しやすくなるんですね。
3.植え付けと連作障害
畝(うね)の幅は60cmぐらいで作りました。
真ん中を15cmほど掘り下げて溝を作り、芽を上側にして種イモを置いていきます。
種イモ同士の間隔を30cm程度、空けました。
こんな風に、1株ごとにたい肥と肥料を置いていきます。
後は軽く土を戻します。
ジャガイモを植える時に注意するのは「連作障害」です。
ジャガイモは意外にも?「ナス科」の植物です。
同じ場所でナス科の植物を栽培し続けると「連作障害」を引き起こします。
連作障害になると土の中の良い微生物が減って病原菌が増えちゃうんだ。
生育が悪くなったり枯れてしまったりする原因になるよ。
ナス科の野菜といえば、大人気の夏野菜がずらり。
ナス・トマト・ピーマン…みんなナス科の仲間です。
連作できないとキビシイ…?
実は人気の夏野菜たちは苗がつぎ木してあることが多いんです。
根の部分(台木)と茎の部分(穂木)に違う種類の植物をつなぎ合わせる
ことで病気や連作障害をある程度防ぐことができます。
とは言え、どの場所に何を植えたか…これは記録しておく必要があります。
一度ナス科を植えた場所には続けてナス科を植えないようにします。
実はこの「連作障害」
ナス科に限らず「ウリ科」「マメ科」「アブラナ科」も同様の注意が必要です。
4.これからの予定と余った種イモ
さて、これからの予定は?
まずは20日~30日後の出芽を待ちます。
3月初旬に植えたので、出芽は4月の初旬でしょうか。
茎や葉の成長と共に「芽かき」といって丈夫な茎だけを育てるための
摘み取り作業をします。これが5月。
収穫の目安は植え付けから90日程度。
6月末から7月初旬の梅雨明け前をイメージしています。
イモは地下にできるので、掘ってみるまで出来ばえがわからないのが
怖いような…楽しみなような…(笑)
90日後には収穫できるなんて、早くてお得な感じ。
それはそうと、種イモがたくさん余っちゃった。どうしよう。
種イモは1キロ単位での販売だったので、半分くらい余らせてしまいました。
小さな家庭菜園ですからねぇ。
連作障害の事も考えると、どこにでも…は植えられません。
余った種イモは食べないでね。
種イモはウィルスや病気を防ぐための消毒薬がかかっているよ。
それはまぁ…そうでしょう。
食用とは違って、芽も表面に大きく見えているし。
保存しておいて秋植えに挑戦…!?
これもちょっと難しそう…ですが…
ダメもとで試してみるかもしれません。
5.まとめ
春植えのジャガイモ「キタアカリ」の植え付けをご紹介しました。
・初心者には「春植え」がオススメ
・キタアカリは男爵系で、ホクホクした食感を味わえる甘味の強い
品種です。
・他のナス科との連作障害には気を付けましょう。
今はせっせと畑の草取りをしながら、出芽を待ちま~す。
こんにちは。ゆるっと家庭菜園を楽しんでいる「えつ」です。
気候も暖かくなり、ようやく春の「畑活ハタカツ」をスタートさせました。
今回はジャガイモの植え付けをした様子をご紹介します!