1.みりん粕はどこで買えるの?
今回は過去記事にも書いた、下北沢の「発酵デパートメント」で購入しました。
久しぶりに行きましたが、店内はとてもにぎわっていました。
なぜスーパーで見かけないかというと、流通量が少ないんです。
酒粕は日本酒を絞る時に出ますが、みりん粕も同様に、みりんの副産物です。
昔ながらの製法でみりんの仕込みしている蔵元さんからしか買えません。
しかもみりんを絞る時季(1月~6月初旬)にしか販売されないんです。
今回、私が入手したのは
「白扇酒造(はくせんしゅぞう)(株)」さんの「こぼれ梅」です。
こんな風に、蔵元さんのネットショップからも購入できます。
「こぼれ梅」というのは、みりん粕の別名で白くてぽろぽろとした形状から
名付けられたようです。
なかなかオシャレなネーミングですよね。
2.みりん粕の特徴
まずは、みりん粕にご注目。
こんな風に白くてポロポロしています。食感は比較的しっとりです。
そのままで食べると、ほのかな甘味とアルコール分をけっこう感じます。
それもそのはず、本みりんの材料は「もち米」「米こうじ」「焼酎」なので、
アルコール分が14%くらいはあります。
みりん粕でもアルコール分は6~8%くらいあるようです。
そのままパクパク食べると酔っぱらうかも?
ビールのアルコール分が平均5%だから
同じくらいか、それ以上ってことだね。
そのままで食べるのは限界ありかなぁ。
3.みりん粕の活用法
じゃあ、どうやって食べようか?
オススメは次の3通りです。
①お好みの味噌と合わせて漬け床に。 目安は味噌:みりん粕 = 2:1
野菜、魚、肉、タマゴ…なんでもOKです。
肉や魚なら周りに「味噌-みりん粕」を塗り込んで、ラップして冷蔵庫へ。
1~2日間、漬けてから焼きます。
味噌をふきとって焼きますが、焦げやすいのでオーブンで「焼き網」を使うと
きれいに焼けますよ。
②ペースト状にして調味料と合わせる。 みりん粕:水 = 1:1
みりん粕を同量の水分でゆるめます。
急ぐ時やアルコールを飛ばしたい時は、電子レンジ600wで
30秒ほど加熱(ラップなし)よくかき混ぜてペースト状にしてください。
これを煮物や炒め物の合わせ調味料として使います。甘味があるので
醤油,塩などを加えてきんぴらや野菜炒めなどに使っても。
スムージーに入れて使うこともできます。
③汁物に使う…
味噌汁を作る時に一緒に入れちゃいましょう!
シチューや鍋の隠し味としても使えます。酒粕も「粕汁」にしますよね。
使う分量はお好みで。
3種類とも加熱しての調理法ですね。分量も少なめで
アルコール分も蒸発していれば、お子さんや妊婦さんでも大丈夫。
4.期待できる健康効果
「かす」なんて呼んでいますが…
酒粕もみりん粕も、実は「かす」の方が栄養面では優れています。
みりん粕に含まれる栄養素で一番健康効果が期待されるもの。
それは…「レジスタントプロテイン」です。
わかりやすく言うと「消化されにくいタンパク質」なんだって。
消化されにくいのに…体にいいんだね?
そうなんです。
消化されないまま腸へ運ばれ、食物繊維と同じような働きをしてくれます。
さらに脂質や糖は腸で吸収されますが、レジスタントプロテインは
これらを体外へ排出してくれるんです!
すごいっ…神対応なタンパク質…!?
ダイエットにも効きそうだなぁ…
- 糖の吸収を抑える⇒血糖値の急上昇を防ぐ
- 脂肪を排出する⇒コレステロール値を下げる
- 腸内細菌のエサになる⇒腸内環境整える,便通を改善する
5.まとめ
- みりん粕は「本みりん」を製造している酒蔵や発酵ショップ、
ネットショップでも入手できます。 - アルコール分があるので、生のまま大量には食べづらいかも。
- 加熱して使うのがオススメです。
・漬け床にして素材を焼く
・ペースト状にして合わせ調味料にする
・汁物に溶かして使う - みりん粕に含まれるレジスタントプロテインには
腸内環境整える効果あり!
毎日、少しずつでも取り続けたいと思います。
やっぱり発酵食ってすごいなぁ。
今回の「こぼれ梅」は白扇酒造(株)さんでした。
ペーストタイプは九重味淋(株)さんです。使いやすいかも。
また別記事でみりん粕を使ったレシピを紹介するよ~。
こんにちは、「まな♪まな」管理人「えつ」です。
先日、みりん粕を入手しました。
そう、「酒粕」じゃなくて「みりん粕」です。
スーパーなどではあまり見かけませんよね。
今回はこの「みりん粕」に注目していきますよ~!