1.菌床から原木へ
私がしいたけ栽培をスタートさせたのは「菌床きんしょう栽培」です。
市販のしいたけは、ほとんどがこの菌床栽培です。
おがくずや糠ぬかに栄養剤を入れたブロックに、しいたけの菌を植えてあり、
写真のように、ジャンジャンと収穫できちゃいます。
私が新たに始めたのは「原木げんぼく栽培」で、枯れ木に小さな穴をあけ、
しいたけの菌を植え付けたものです。
丸太の写真で、小さな白い丸が菌を植えてある場所です。
菌床は家の中で育てていましたが、原木はそうはいきません。
基本、屋外でのお世話なので、自然環境に左右されやすくなります。
でも昼夜の温度差が大きい方が、
しいたけは肉厚でおいしくなるらしいよ。
ストレスのない温室育ちよりも、たくましく成長するんですね。
(人間も一緒?)
私が「しいたけの成る木」を手に入れたのが11月半ば。
1月初旬まではボチボチと、収穫することができましたが、
いよいよ寒さが厳しくなってからは動きが止まった感じ?
さて、ここからどうするべき?
2.のんびりした栽培サイクル
しいたけ栽培の流れは下の図の通り、5段階。
このサイクルを何度か繰り返し、収穫していきます。
1本の原木で6~10回の収穫ができます。
菌床も原木も「浸水」からのスタートは同じなんですが、
成長するスピード感はまるで違います。
菌床は浸水させてからすぐに芽出しモードに突入。
4~5日で「発生」し、競い合うようにしいたけが生えてきます。
あっという間にきのこの山のできあがり。
例えるなら短距離レースだね。
これに比べると原木はのんびりモード。
「ボチボチ発芽してみよっかなぁ」…といった感じです。
しかも、どの穴から発芽するのか…全然わかりませんねぇ。
発芽条件が整ったものから出るのかなぁ…?
ひとまず一回目の収穫は無事終了したので
ここから、しばし休養期間に入ります。
3.冬のお世話は?
ここで1つ気になるのは、やはり冬の寒さと乾燥です。
しいたけの栽培栽培に適した環境は…?
霧吹きで水分を与えてはいましたが、
なんせ寒風吹きまくる冬ですからねぇ。
極度に乾燥するとしいたけ菌たちは死滅してしまうようです。
ちょっと心配になり、調べてみました。
どうやら5度以下になるとしいたけ菌たちは眠ってしまうようです。
冬眠ですね。(ムーミン一家を思い出すなぁ…)
休眠状態の間は適度な水やりで大丈夫。
次の発生を3月に想定して、しばらくはオヤスミナサイ…
4.けっこう手荒な発生操作?
そんなわけで今はベランダでビニール袋をかぶせて、時々水やりをしています。
面白いと思ったのは「発生操作」という言葉です。
しいたけの発生をコントロール…!?
休養からの切り替えと、収穫量を増やすためにやるみたい。
たっぷりの水に浸水させるのも発生操作の1つ。
水分をたっぷり与えることで発芽の条件を整えます。
「ハイ、起きて~」という合図にもなるような?
16℃以下の冷水に丸太が完全に沈むようにして、12~24h浸水させます。
あとね、原木をたたくのも、いいらしい。
こんなふうに、ハンマーで原木を10回程度たたくらしいんです。
側面を表と裏に分けて5回ずつ。
あとは原木を地面にたたきつけるとか。(笑)
なかなか手荒な刺激を伴う育て方ですなぁ。
(昭和世代にはおなじみの手法かな?)
「カミナリの後に、しいたけが増える」という伝説?もあり
電気ショックを与える農家さんもいるそうですよ。
次の発生の時はハンマー攻撃してみようかな。
いや、優しくたたくだけですよ。(笑)
5.まとめ
管理人「えつ」が始めた原木での
「ゆるしいたけライフ」をご紹介しました。
・しいたけの栽培サイクルは5段階
浸水⇒芽出し⇒発生⇒採取⇒休養
原木での栽培は菌床に比べるとゆるやかです。
・温度(10~20℃)、湿度(60~80%)が理想、
さらに直射日光を避け、風通しは良く。
なかなか環境を整えるのが難しいなぁ。
季節ごとに課題が生まれそう。
やっぱり菌床栽培より手ごたえあり。
通年でお世話をしてみないと、まだまだ
わからないことがたくさん出て来そうです。
でも「ストレスは自身の成長を助ける」
という格言をもらった気分です。
色々あってもがんばろう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「えつ」の「ゆるしいたけライフ」は続く…
こちらの「きのこ」も大好きです。
手作りキットもあるみたい。(笑)
「ちびっこ会」の時にみんなで作ってみる?
こんにちは。しいたけ作りにハマっている管理人「えつ」です。
手軽な菌床ブロックでスタートした後、原木(ホダ木)栽培にも
挑戦してみたくなり、見よう見まねでお世話を始めました。
そんな、「ゆるしいたけライフ」をご紹介します。