1.オイルショックを知ってるかい?
そもそも、「オイルショック」というキーワードを知っている人はかなり大人です。
1970年代…昭和48年といえば…私は9歳…でした。
原油価格の高騰が原因でインフレが起こり、生活用品の買占め騒動に発展しました。
特に記憶にあるのがトイレットペーバーの買占め騒動です。
店頭からあっという間にトイレットペーバーが消えて大騒ぎ。
トイレットペーパーを求める主婦が店に押し掛け、もみくちゃになっている映像
を何度もテレビニュースで見た記憶が…
とにかく「オイルショック」と言えば「トイレットペーバー」を思い出します。
今の日本もじわじわとインフレが加速中。
買占め騒動にならないといいんですけど。
2.「老いるショック」は3度来る!?
さて「老いるショックは3度来る!」こんなユニークな本を2005年に出版されたのが
経済学者の江見康一さん(1921~2011)です。
「オイル」と「老いる」をひっかけたおやじギャグだね。
なんせ日本は高齢化社会、まっしぐらだからねぇ。
どんな「老いるショック」がくるんだろう?
45歳を「老いるショック」のスタート地点に設定。
ここから先はライフイベントにまつわる出費、職場での立ち位置など
いろいろなストレスがやって来ます。
中でも気になるのは身体の衰え。
江見さんの示した身体的「老いるショック」は3段階です。
第1段階:容姿の衰え。ある日、ふと鏡の前で自分の姿にがく然とする。
第2段階:生活習慣病、その他の病気を発症することが増える時期。
第3段階:白内障、歯を失う、歩行困難…といよいよ生活が困難に。
痴呆やアルツハイマーの心配も…
そう言えば寝起きの顔を鏡で見てびっくりしたことがあるよ~。
先は険しい道のりだなぁ。
「老いるショック」を受け止めつつも、シニアライフは楽しもうという内容で
経済学者の視点からさまざまな提案をしてくれています。
江見先生の提案する老いるショックを乗り越える3つの「K」とは?
①健康 ②経済(お金) ③心の充実
納得の3条件ですね。この3つをどう備えるのか…!?
老後の資金は「老いるマネー(オイルマネー)」だそうです。
深刻になり過ぎず、老後の生き方を考えられる一冊でした。
3.令和の提唱者、みうらじゅん氏
令和になって「老いるショック」に新たなエネルギーを吹き込んだのは…
作家でイラストレーターの「みうらじゅん」氏です。
尊敬の念を込めて似顔絵を描いてみましたが…
ちょっと違う?(笑)
もっと彼の「アヤシサ」を表現したかったんだけど。(笑)
カタログハウス社「通販生活」のウェブサイトに「老いるショック認定委員会」が
立ち上がっています。コンセプトは「老いを陽気にかわして生きる」
認定委員長を務める、みうら氏のコメントがこちら。
「形あるものはすべて壊れる」とお釈迦さまも2000年以上も前に言っておられます。「永遠」は、人間がつくったただの言葉にすぎません。
「通販生活公式サイト 老いるショック認定委員会」より
だったら、老いていることを自ら宣言して笑っていこうではありませんか。膝痛とか
腰痛とか、老いを感じたところを自らゆび指して「老いるショック!」と、声に出します。クイズ番組『タイムショック』みたく“ショォ~ック”の部分を強調すると、なお陽気でいいでしょう。
なるほど、落ち込むんじゃなくて陽気にかわすのがポイントなんですね。
みうら氏の「老いるショック」エピソードも披露されています。
探しものがやたら増えるのも典型的老いるショックです。この間、読みかけの文庫本を
「通販生活公式サイト 老いるショック認定委員会」より
ずーっと探したけどどうしても見つからなくて、朝、冷蔵庫を開けたら、チーズの箱の横でキンキンに冷えてました(笑)。何かを出した代わりにうっかり入れたんですかね。
ここは文庫本に向かって小さく「老いるショック」と言っておきました。
さすがに私は冷蔵庫に本を入れたことはないけれど…
最近、二つのことを同時にこなそうとすると頭が回らない事が。(笑)
だからこのエピソード、理解できますねぇ。
「老いるショック認定委員会」
通販生活のお買い物と一緒に楽しめますよ。
通販生活公式サイト「老いるショック認定委員会」
4.管理人「えつ」の老いるショック
管理人「えつ」も来年には還暦を迎えます。
初めて「老いるショック」を感じたのは40代半ば。
やはりこの辺りの年齢がターニングポイントのようです。
まだまだ進化(いや、退化?)するとしても
ここまでの流れをちょっと振り返ります。
「第1次老いるショック」
44歳で老眼の始まり。これが「初・老いるショック」でした。
爪を切ろうとして、どこまで切ればいいのか…?
境目がぼやけてわからなくなったのです。
これが「老眼」だと気付くまでに、しばらくかかりました。
以降、暗い場所、小さい文字はどんどん苦手に…
「第2次老いるショック」は老眼ショックのすぐ後に。
食べ過ぎたわけでもないのに、どんどん腹囲が成長。
これにはビックリです。
食事には気を付けてたのにぃ。
体重が変わらなくても体形は変わるのだぁ。
「第3次老いるショック」は「アラフィフ(50歳近辺)」から。
腰痛、四十肩(五十肩?)が次々と…
まさか上着が着られなくなるとは。手が上がらなくなるとは!
「第4次老いるショック」
これは55歳以降、急激に加速してきたジャンルです。
「物忘れがひどすぎる」ショックを毎日、絶賛体験中。
前はカタカナ単語が中心だったけど、この頃は片っ端から忘れているよね。
しかも第1次~第3次ショックは通過して終わりになるわけではありません。
キープしながら…新しいショックを受け入れていくんですよね。
…ってことは「老いるショック」が減ることはなく、増えるだけ!?
やっぱりこれは自分で笑ってやり過ごすしかないかも。
こうなったらMJ(=みうらじゅん)を師と仰ごう。
5.まとめ
今回は「老いるショック」について考えてみました。
どうしても「老化現象」と考えると…ちょっとへこみます。
私の第1~4次「老いるショック」なんて、まだまだ序の口です。
江見先生の本にあった「老いるショック第1段階」に過ぎません。
偉大なるMJ(=みうらじゅん)にならって
ネガティブになり過ぎず、自分に突っ込む余裕を持ちたいと思います。
ちなみに先ほどの「老いるショック認定委員会」には
自分の「老いるショック」エピソードを投稿することもできます。
ポイントが貯まると「老いるショッカー」に認定されるとか。(笑)
私なんて老眼鏡をすでにかけていることを忘れて、上からもう1つ
老眼鏡をかけようとしたことがありますよ。
「老いるショッカー」の素質ありあり。
最後に「老いるショック認定委員長」MJの著書をご紹介。
ちょっと離れたところから自分を眺める発想が得られるかもしれません。
こんにちは。来年還暦を迎える、管理人の「えつ」です。
最近「老いるショック」という言葉に出会い、ちょっとウケました。
まぁ、「おやじギャグ」なんですけど、本物の「オイルショック」を
振り返りつつ、私の「老いるショックあるある」におつきあいください。