「佐野みそ」は味噌のデパート
「佐野みそ」は日本全国のご当地みそを70種類以上も扱っている味噌のデパートです。


亀戸の駅からは徒歩5分程度です。
地元の方にはもちろん、お味噌好き、発酵食マニアの間では有名なお店なんですよ~。
写真のように、店内は桶に盛られた個性的な
味噌たちでいっぱいです。
立て看板にはそれぞれの味噌の名前と産地、
材料や特徴が詳しく書かれています。

桶にこんもりと盛られた色とりどりの味噌たち、そこに「すっく」とささったしゃもじ。
なんだかこの味噌たちに堂々たる風格を感じ、思わず心が躍ります。
そして味噌屋さんだけに「噌ムリエ」と呼ばれるアドバイザーさんがいて、試食や買い物相談にも応じてもらえます。
この日の店内はかなり込み合っていて、
噌ソムリエさんたちは忙しそう。
新参者の私は試食するにも的を絞りきれず、
味噌を眺めて感動するばかり。
私は毎朝、味噌汁で一日をスタートさせるので味噌の消費量はそこそこある方です。
米味噌、麦味噌、豆味噌…と種類によって使い分けはしているものの、めちゃくちゃ詳しい
わけではありません。
日本全国、いろいろなご当地味噌があることに驚かされました。

店内を見周る中、味噌と戦国武将とのかかわりも感じました。
味噌は戦国時代の陣昼食としても重宝されていたので、日本各地、城のある所には味噌蔵が
あったのです。
徳川家康の生まれた愛知の岡崎城と「八丁味噌」は有名ですね。
豆麹から作られる、コクのある赤味噌です。
家康も味噌汁が好きで、具だくさん味噌汁を
愛飲していたという逸話もあります。
味噌汁カフェ「味宛あじえん」
さて今回、楽しみにしていたのが店内にある「味噌カフェ味宛」です。
ごはんと味噌のおいしさをシンプルに、かつ
ぜいたくに味わえるランチが人気でセットメニューはこの4種類。

味噌汁とごはん、それぞれ2つのパターンから選びます。
味噌汁は「素おみそ汁」か「具おみそ汁」の
どちらかを選び、お相手に「焼きおにぎり」か、お茶碗に盛られたごはんを選びます。
「素おみそ汁ってナニ?」と思いましたが、
これは具材のないお味噌汁(!)で、吸い口と呼ばれるトッピングのみでいただきます。

吸い口は、季節を楽しむためのトッピングで「味」「香り」「食感」のアクセントになるんだよ。
パルメザンチーズや花あられ、乾燥パセリ…季節によって色々あるよ。

素おみそ汁は出汁と味噌をシンプルに味わいたい時にオススメのメニュー。
具おみそ汁は7種類の季節の野菜に、肉か魚のどちらかを選べる豪華バージョンです。
セットを決めたら、次に味噌汁の味噌を
チョイスするシステムで、6種類の味噌の中から1~2種類を選びます。

6種類の中から選ぶだけでも悩んじゃいますが、メニューにはオススメの組み合わせも書いてあるので安心です。それでも悩ましい時は、店員さんに相談しちゃいましょう。
「味宛」ではオーダーを先に済ませてから
着席します。
15名ほどで満席になってしまうので、タイミングによっては待ち時間が長くなることも。
効率よく動くには?
佐野みそのお店は10時オープンですが、
カフェは11時からです。
10時半ぐらいまでに入店し、まずカフェ入り口にあるウェイティングリストに名前を記入しておきましょう。
その後に店内を散策しながら名前を呼ばれるのを待つのがオススメです。
具だくさん味噌汁、登場!
メニユーに悩みながらも、具だくさんのお味噌汁にごはんのセットを注文しました。
肉と魚のチョイスは鶏肉で。
味噌は2種類のブレンドでまろやか系のブレンド、麦抜天むぎばってんと神代糀じんだいこうじです。
しばらくするとお膳が運ばれてきました。
「おかず味噌」3種類に漬け物が2種類、
口直し用の甘味も小皿に。

さあて、待望の具だくさん味噌汁は!?
大きなお椀のフタを、オープン!

菜花にパプリカ、カボチャ、しめじに
レンコン、さつまいも、大根。
7種の野菜と大きな鶏肉が、彩り豊かに盛り付けられていました!
どの具材も大きくてぜいたく感があります!
野菜も肉も程よい固さで口の中でほどける感じです。
もちろん、ぜいたくなのは具材だけではありません。
なんといっても主役は味噌と出汁、旨みの
ハーモニーです。
濃厚な出汁は北海道産の昆布、鹿児島のカツオ節、国内産いりこ、九州産しいたけを使用。
この出汁と味噌をすり合わせて味噌汁を作っているんだとか。

出汁も家庭ではこれだけの素材はそろえられないよね~。
味噌とカツオ節の発酵食コンビ、いい仕事してるぅ。
そしてご飯のお供、おかず味噌が
またおいしい!
この日は鮭みそ、マッシュルームとチーズの味噌、鴨ねぎ味噌。
どんどん、ご飯がすすんじゃいます。

ごはんにも合いますが、パンに塗ってもおいしそう。
お豆腐にのせてもいいし、何かと重宝しそうなおかず味噌。
月並みですが…
日本人に生まれて良かった~。としみじみと思うのでありました。
ごちそうさま。
魅惑の味噌スイーツ
お味噌とスイーツのコラボ商品をご紹介して
おきましょう。
まずは、お膳に添えられていた味噌せんべい。
味噌せんべいは佐野みその定番商品だそうで、味噌の味わいがしっかりと感じられます。
ほんのり甘く、初めてのような懐かしいような!?
食感はパリッとしていて、ほうじ茶との相性が抜群でした。
昭和の時代を思い出すような…ほのぼのとした気分に浸れるお菓子です。
次にデザートメニューにあった「みそプリン」と「みそフレンチトースト」です。
みそフレンチトーストには味噌が香るキャラメルソースがたっぷりと。
みそプリンは、なめらか系と固めの2種類から選べます。
3択かぁ。(笑)
かなり悩みましたが、やはり昭和のおばちゃんは固めの味噌プリンをオーターしました。
その名も「昔のぷりん」でした。やっぱりね。
プリン生地に西京味噌(白味噌)、カラメルソースには八丁味噌(赤味噌)を使用しているこのプリン、甘じょっぱいおいしさがクセになりそうです。
なかなか食べ応えもありました。固めにして
良かった~。(笑)

ちなみに「みそキャラメルソース」は店内で
販売されていたのをゲットしました。
焼いたトーストにたっぷりかけて…
赤味噌のコクが効いた逸品です。
お味噌の固定概念を打ち破ってくれる
味噌スイーツたち。
味噌汁と一緒にぜひ味わってみてください。

「佐野みそ」に出かけよう!
店内の物販コーナーは味噌ばかりではなく、
実にたくさんの発酵食品を扱っています。
それ以外にも乾物に漬け物、練り物に梅干しも…ありとあらゆるご飯のお供たちでいっぱいです。
カフェで気に入ったメニューも購入できます。

まだまだ写真に撮りきれませんでしたが、
甘酒もあれば、みそパンや発酵あんこまで!!
それぞれの味噌にストーリーがあることがわかるので「推しの味噌」が見つかるかもしれません。
量り売りもしてもらえるので、いろいろな種類を少しずつ試すのも楽しいと思います。

佐野みそ(亀戸本店) お店情報
〒136-0071 東京都江東区亀戸1-35-8
亀戸本店内イートイン味噌カフェ「味宛」

ぜひぜひ、「佐野みそ」でお味噌を楽しんで来てください!
日本人DNAが喜びますっ!
ひとまず色々な味噌に出会いたい人にはこちらを。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こんにちは。毎朝の食事には味噌汁を欠かさない管理人の「えつ」です。
前から行ってみたかった東京都亀戸にある味噌専門店「佐野みそ」に出かけてきました。店内の「味噌カフェ」でおいしい具だくさん味噌汁を味わってきたのでご紹介しま~す。