フリーザーバッグで1kgだけ!気軽な梅干し作り

簡単梅干しアイキャッチ
えつ

こんにちは。管理人の「えつ」です。6月半ばから梅干し作りをしました。
ちょこっと気軽に…と思い、フリーザーバッグに1kgだけ。
「お気楽な梅干し作り」を前後編でお届けします。前編からどうぞ。

1.1kgだけをフリーザーバッグで

梅干し作りはシンプルな工程なんですが…

「一度にたくさん作るのはちょっと面倒。」
「道具が大がかりになりそうで場所ふさぎ?」
「そもそも忙しいから無理だわ。」

…色々な困難が立ちはだかるイメージ?

えつ

梅1kgと塩とフリーザーバッグで漬け込みできるんですよ~。
手作り梅干し、気楽にやってみませんか?

そんなわけで、まずは完熟梅を1kgゲット。
梅シロップや梅酒は青梅で作りますが、梅干しには完熟した実を使います。
青梅を買った場合は追熟させて黄色くなるまで待ちましょう。

私は奈良県「王隠堂農園おういんどうのうえん」の「南高梅なんこうばい」を用意しました。
王隠堂農園の南高梅で梅酒を作った記事もこちらからどうぞ。

王隠堂の梅酒アイキャッチ

次にあら塩(天然塩)ですが、梅干しの塩分濃度は梅の重さの16~20%を目安に作ります。
15%以下はカビが出る原因になるので、減塩し過ぎない方がいいですね。

漬け込み用のフリーザーバッグにはジップロックを使いました。
梅1kgだとLサイズがちょうどいい大きさでした。

梅干し作りの材料

あとは消毒用に焼酎(35度)かアルコールがあるといいです。

基本、未使用の袋を箱から出して使うのであれば大丈夫ですが
念を入れて、袋の消毒用に用意しました。

この「パストリーゼ77」なら食品に直接かけることもできて便利ですよ。
もちろん、まな板や包丁の除菌や防臭にも使えます。

2.梅の下処理と調理器具

梅の下処理にとりかかる、その前に。
使用する調理器具について、気を付ける点が1つあります。

梅干し作りの調理器具には、竹やガラス、ホウロウ素材を使いましょう!
金属製の道具を使うと、梅の強い「酸」で、溶かされてしまいます。

金属製の器具は使わない

私も以前、うっかりステンレスをさびさびに。(汗)

なすのごとく

金属は梅に長くつけておくと、さびちゃうから気を付けよう。

では、いよいよ梅の下処理へ。
今回は塩分17%で作りました。ちょっぴり減塩タイプです。

完熟梅  1kg
あら塩  170g(梅の重さの17%)

梅の下処理

①梅を水洗いし、よく水気を拭きとってから写真のように竹串で「なり口」を取る。
カビ防止のためにも、梅の実の水気は丁寧に拭いておく必要があります。

梅のなりくちを取る

②梅の実に塩をすりこみます。
少量ずつ塩をとって梅の実にまぶし、特に「なり口」には丁寧に。

完熟梅に塩をまぶす
完熟梅に塩をまぶす

これで梅の下処理はOKです。

次にジップロックの中をパストリーゼ(または焼酎)で消毒。
下処理をした梅と塩を交互に袋に入れ、袋の上から梅と塩をよくもみこみます。

最後に空気を丁寧に抜き、チャックを閉じます。 

3.塩漬けを作る

袋ごと角バットに入れ、上から2kg(梅の重さの2倍相当)の重しを乗せます。
500mlのペットボトル4本乗せてもOK。

1日に2~3回、袋の上下を返します。忙しい人は朝と夜、とか?

だんだん梅から水分(梅酢)が上がってきます。
漬け始めて次の日には袋の中が梅酢でいっぱいに!
ふんわりと梅のいい香りがします。

梅酢があがる

1週間から10日程度漬け込みました。
これで「塩漬け」がひとまず出来上がりです。
ここから選択肢が3通りに分かれます。

 ①このまま味がなじむまで漬け込み「梅漬け」として食べる。
 ②塩漬け梅を、そのまま干して「白干し梅」にする。→天日干しへ
 ③さらに赤じそと一緒に漬けて「赤じそ梅」にする。

①は干さないので「梅干し」とは呼べませんが、これだけでもおいしく
食べられます。
一番簡単に済ませたい場合は、ここで終了。

②は梅に赤い着色をしないで、そのまま天日干しする方法です。
一般的な真っ赤な梅干しは、ここからさらに赤じそを漬け込みます。

4.赤じそを漬ける

フルコース?の「赤じそ」の漬け込みもご紹介しますよ。

梅1kgの場合は「赤じその葉」200gと、あら塩40gを用意します。
塩は赤じその重さの20%

赤しそを洗う

①赤じそは枝からはずして葉だけにし、水洗いして乾かします。

②赤じそをボウルに入れて塩の1/4程度をまぶしてもみ込みます。
 アクを含んだ紫色の汁が出てきたら固く絞って汁を捨てます。

③再度、塩の1/4でもみ込んで汁を捨てる。

④残りの塩でさらにもう1回もみ込んで汁を捨てる。

⑤ここでジップロックから梅酢を50ml程度取り出し、絞ったしその葉に
 加えると鮮やかなピンク色に変わります。

シソのあく抜き

⑥この赤じそを梅酢ごとジップロックに戻し、梅と一緒に漬け込みます。
 途中、袋の上下を返しながら2週間程度漬け込みます。 

梅干しの色の変化

黄色い梅がきれいに赤く染まりましたよ~。

「塩漬け」から「赤じそ漬け」まで。
トータルで、1か月程度漬け込んだ後に梅をこの後「天日干し」にします。

天日干しレポートは後編で。

5.まとめ

手軽な量で簡単に作れる梅干しの作り方をご紹介しました。

・完熟梅,あら塩,フリーザーバッグがあれば、「梅漬け」「白干し梅」まで
 簡単に作ることができます。

・梅干しの塩分濃度は、梅の重さの16~20%を目安に作ります。
 (今回は17%で作りました。)

・梅干し作りには金属製の調理器具は避けましょう。さびる原因になります。

・「赤じそ漬け」の塩分は赤じその重さの20%が目安です。

えつ

参考にした本は「館野 真知子(たての まちこ)」さんの
「きちんとおいしく作れる漬け物」です。
129種類もの漬け物が、本当にきちんと作れますよ。
丁寧な説明と写真がいっぱいで、オススメの一冊です。

※館野真知子さんは管理栄養士、料理家として活躍されていましたが
 2022年5月に永眠されました。ご冥福をお祈りいたします。

なすのごとく

「天日干し」を後編でレポートするよ。こちらも見てね。

天日干しアイキャッチ